2021.12.22 トピックス 【アメリカ留学】 最終章「帰国」 ―プログラムを終えて―  留学・国際交流



「先生、無事に帰国しました!」

12月21日、朝10時18分に届いた一通のメッセージ。
2021年9/19(日)から12/21(火)までの約3カ月に及んだ、アメリカ・サンフランシスコ州立大学への留学から帰国したばかりの学生からの「帰国報告」です。帰国後すぐに隔離されるため直接話すことは叶いませんでしたが、その短い文章には実に多くの「思い」が込められていました。まるで、学生達の弾む声が聞こえてきそうです。
 
コロナウィルスにより、中断を余儀なくされていた本学の海外派遣。その「再開第1号」として選ばれたのがこのサンフランシスコ州立大学への「英語圏1セメスター留学」です。

(※「英語圏1セメスター留学」については、詳しくはこちらを確認ください)。
 
新型コロナウィルス感染症の恐怖とリスクを乗り越えて留学する、という大きな決断がありました。大学も周囲も全力でその決断を支えました。その甲斐あってか、現地で懸命に研鑽を重ね、一回りも二回りも成長したであろう学生達。今回のトピックスでは、その「終了報告」を兼ねて、学生達の現地での学修と活動の様子を伝えます。




 

サンフランシスコでの学修内容

 学生が現地で受講したコースは、アメリカ・サンフランシスコ州立大学の”English for Academic Preparation (以下EAP)”です。EAPは、異なる文化に触れながら集中的に英語を学ぶコースで、「初級」「中級」「上級」の3つの習熟度別レベルに対応したカリキュラムを提供しています。
 
授業はとにかく「実践重視」。授業内でのグループワークだけでなく、教室の外の人達に話しかけ、そこで学んだ「生きた英語(表現/単語)」を他の学生に向けてプレゼンテーションするなど「現地ならでは」の教育手法が印象的です。
 

<参考:一週間の時間割(上級クラス)>

 
 
  密度の濃い授業、もちろんすべて英語です。授業中は常に、集中すること、考えること、発言することを求められます。さらに、容赦なく出される課題=宿題の山。休みの日も机にしがみついて勉強に明け暮れる日々を過ごしました。
 
とはいえ、授業を受ける事だけが留学の目的ではありません。学生達は、勉強の合間を見つけて、様々な課外での活動や取組に積極的に参加しました。詳しくは、こちら(Topics:参加学生へのインタビュー / 2021.11.18)をご確認ください。
 
大学は、学生達の留学成果をしっかりと評価します。「英語圏1セメスター留学」では、留学先での学修内容に応じて本学における単位が付与されます。
  



 

「おわり」は「はじまり」

 「艱難、汝を玉にす」という言葉があります。
困難な壁につきあたり、苦しみや悩みを経ることによってこそ人間としての価値が磨かれていくという意味です。
 
未だ続くコロナ禍の中、留学を経験した学生たちは、きっと幾多の「艱難」に遭遇したことでしょう。
同時に、その困難な状況を乗り越えた時、何物にも代えがたい経験を得たはずです。
 
新型コロナウィルス感染症の終息が見えない中、これから先の海外留学をどのようにすべきか、どのような形になるかはまだ不透明な状況です。
しかし、本学は、学生たちが世界のあらゆる国々と自由に行き交うことができる日々が再び訪れることを固く信じて、あらゆる可能性を探っていきます。
 
この度のサンフランシスコ州立大学への派遣が、今後の留学再開の嚆矢となれば幸いです。