刊行書紹介/研究所叢書・双書

21世紀の東アジア -平和・安定・共生-

藤本 和貴夫/ 宋 在穆 編
A5版上製 323頁 本体2,500円
ISBN 978-87204-138-5C3031 <2010.3>

2008年9月に大阪国際交流センターで開催された「第5回東アジア学国際学術シンポジウム 21世紀の東アジア-平和・安定・共生-」において 発表された論文をまとめ(17本を選定。英語論文は日本語に翻訳)、刊行した学術図書。

満州事変前夜における在間島日本総領事館文書
在鉄嶺日本領事館文書 在広東日本総領事館文書

大阪経済法科大学間島史料研究会 編
A5判上製・函入 834頁 本体25,000円
ISBN4-87204-050-3 C3021 〈99.10〉

アジア研究所研究叢書1

本書は伊地知吉次(1889~1967)間島副領事が収集・記録した約3800枚にわたる本学所蔵の文書資料を、項目別に分類整理し、解説を加えたものである。資料の根幹は、1930年3月から翌年4月まで首席外務書記生として在間島日本総領事館に勤務した時期の文書資料であるが、収集資料は明治末から昭和初期の満州事変の数ヶ月前までにおよび、機密文書を多数まじえた公信・公電・報告書・中国側諸機関との往復文書など貴重な資料で占められている。1922年11月以前の在間島総領事館原文書が焼失しており、その補完に努めたらしい。敗戦の過程で外交文書の散逸焼亡・押収などのことがあり、『日本外交文書』(外務省刊)・『現代史資料』(みすず書房刊)等の既在の歴史資料を補いうる資料である。伊地知は鉄嶺領事館・広東総領事館に勤務した際にも貴重資料の収集と整理をおこなっており、孫文の資料もみられる。日本・中国・朝鮮の近現代史研究には必携の文書資料である。

朝鮮半島の非核化と日本

韓桂玉 編著
A5判上製 277頁 本体2,700円
ISBN4-87204-045-7 C2031 〈95.07〉

アジア研究所研究叢書2

東西冷戦体制終焉後の朝鮮半島の核問題は、東アジア地域の軍縮・緊張緩和ひいては平和体制の実現にとって極めて重要な意味をもっている。本書は、核問題を軸心に朝鮮、韓国、日本、米国の4ヵ国の東アジアをめぐる国際関係を分析し、その平和と安全への方向を模索する。

台湾市民社会の挑戦

吉田勝次 著
A5判上製 313頁 本体2,500円
ISBN4-87204-053-8 C3036 〈96.01〉

アジア研究所研究叢書3

台湾型権威主義体制の民主政(あるいは土着の準権威主義体制)への移行期の諸問題を理論的・歴史的に鮮明にするとともに、政治過程を人物論まで含めて分析し、台湾の未来を展望する。

日本外交の課題と選択

武者小路公秀 編著
A5判上製 494頁 本体3,500円
ISBN4-87204-052-X C3031 〈96.12〉

アジア研究所研究叢書4

「人間安全保障」はいかにして可能か。エスニーの自決、内発的な人権と民主主義、工業化に随伴する貧困と格差の拡大といった地球規模の課題を見据え、国境を越えた市民のネットワークを築き上げるための熱い討論と問題提起の書。

東アジア共生への道

武者小路公秀 編著
A5判上製 213頁 本体2,500円
ISBN4-87204-066-X C3031 〈97.05〉

アジア研究所研究叢書5

太平洋戦争の再認識、日本の戦争責任をとりあげ、戦後秩序における東アジア諸国の経済協力を論じた上で、将来の東アジア諸国の平和的共存の条件をさぐる。

5000年前の東アジア -東アジアにおける原始古代文明の再検討-

村川行弘 編著
A5判上製 291頁 本体3,200円
ISBN4-87204-067-8 C3020 〈97.09〉

アジア研究所研究叢書6

「5000年前の東アジア」に焦点をしぼり、日・中・露・朝・韓の研究者が、考古学上の最新の成果を公表。日本の三内丸山・小牧野遺跡、中国の黄河・揚子江流域、北朝鮮の大同江流域、韓国の韓江・洛東江流域、ロシアの極東地域の5000年前の文明と文化交流の実情が明らかにされた

植民地朝鮮における社会事業政策

尹 晸郁 著
A5判上製 370頁 本体2,700円
ISBN4-87204-063-5 C3036 〈96.09〉

アジア研究所研究叢書7

-近代社会の植民地における社会事業政策の全貌を通じ、その素顔を探る-
近代日本の植民地における社会事業政策は、植民地統治機構の都合による対策として行われ、それらに民間社会事業団体も有機的に密接な関係を保ちながら行われた。従って、同時代に執行された社会事業政策といえども「内地」と、「外地」には、質的にも量的にも大きな差があった。

明清時代の徭役制度と地方行政

伍 躍 著
A5判上製 253頁 本体3,500円
ISBN4-87204-097-X C3022 〈00.06〉

アジア研究所研究叢書8

中国伝統社会の国家基本制度である、徭役制度を考察し、国家による地方統括の財政的・行政的システムの全体像を解明する。明清時代の地方末端組織/地方末端組織のリーダーの職掌/倉庫の管理と徭役/官僚の収入と徭役

日清戦争と東アジアの政治

戴逸/楊東梁/華立 共著 華立 監訳/岩田誠一ほか共訳
A5判上製 460頁 本体4,800円 
ISBN4-87204-110-0 C3020 〈03.07〉

アジア研究所研究叢書9

日清戦争開戦(1894年)100周年を期して中国では、日清戦争を東アジアと国際情勢との関係で再検討する学術討論会が各地で行われた。その成果の一つが原著「甲午戦争と東アジア政治」である。東アジアの各国は帝国主義の植民地となるか、自立できるのか運命の岐路に日清戦争は勃発した。

元暁佛学思想研究

金 勲 著
A5判上製 258頁 本体3,500円
ISBN4-87204-111-9  C3022 〈02.05〉

アジア研究所研究叢書10

1300年前の新羅で活躍した偉大な思想家元暁は、素晴らしい「和諍」哲学大系を作り上げた。元暁の哲学は、今日に至るまで韓国だけでなく、中国・日本の思想界に大きな影響を与えている。元暁の生涯・著述を紹介し、仏教思想の独自性と実践観を解明し、浄土思想と儒教・道教への立場を明らかにする。