経済学部長

米山 秀隆 Hidetaka Yoneyama

経済データに強く、
経済の動きがわかる人材へ。

世の中には、経済成長率や物価、失業率など、経済の状態を表す経済指標といわれるものがあります。皆さんも新聞やニュースなどで見聞きしたことはあるでしょう。

この経済指標の見方、読み解き方を一から学んでいき、経済の動きをつかみ、日々の生活や卒業後の仕事に役立てたり、将来を見通す力をつける、これが本学部の教育特色である“実学としての経済学”です。

こうした取り組みは、本学の建学の理念である「実学の精神」を実践するものです。
経済学部で学べば現実経済の動きがわかるようになるのは当然のことですが、本学部ではこれを“実学としての経済学”の教育プログラムにより、1年次から体系的に学んでいきます。理論系科目と実学系科目を共に学ぶことで相乗効果を生み出し、さまざまな経済課題に対して、筋道立てた知識と現実の両面からわかるようになる、これは他大学にはない学びといえるでしょう。
実際に学生からは、「経済ニュースや新聞の経済記事の意味を理解できるようになった」「生活で役立つ内容ばかりだった」「経済学が楽しいと感じた」「就職活動にも役立つ」などの声が寄せられています。

もちろん、経済学部で必ず学ぶ経済理論についても、基礎から学修していきます。
経済理論は大別してミクロ経済学とマクロ経済学に分類されますが、ミクロ経済学は個人や企業の経済行動を理解するもので、マクロ経済学は経済全体の動きを理解するものです。
これらのうち、たとえば個人の経済行動については、近年、人間の心理を加味した行動経済学分野が注目されていますが、本学部ではこのような最先端の理論も学ぶことができます。
さらに、経済理論と併せて現実の経済データの見方を学んでいくことで、経済を読み解く力(リテラシー)を身につけていきます。
こうした学びは、大量のデジタル情報が行き交う現代社会やビジネスに欠かせないデータサイエンスの入り口にもなるものです。データを使いこなせるようになるために、まずはデータに親しむことから始め、段階的に応用力を養っていきます。
そして、2年次からは「経済理論コース」「国際経済コース」「都市経済コース」「現代日本経済コース」にわかれ、より専門的で高度な学修に取り組んでいきます。

もうひとつの本学部の特色は、卒業論文の執筆に力を入れていることです。自分なりの問題意識をもち、必要な資料やデータなどいろいろな材料を集め、それらを組み立て、論文という作品に仕上げていきます。入学前には「かなり難しいのでは」「自分には無理だ」と感じるかもしれませんが、現実に即した経済学の学修と、一人ひとりに寄り添った教員の丁寧な指導によって、テーマ設定から結論に至るまで書き進めていくことが可能となります。
卒業論文を書き上げた暁には、4年間で専門的な知見を深め、研究成果として文書にまとめ上げたことに、この上ない達成感と充実感が得られるはずです。それは、学生にとって一生の宝物となります。また、自分が4年間で修得した専門性を明確に語れること、これは就職活動において大きな武器となります。

さらに、「実学の精神」を実践する教育プログラムとしては、国内外のフィールドワークも展開しています。多様な現場に出て、経済活動のダイナミズムを感じ、それぞれの課題を理解することは、目指す将来のための大きな糧となることでしょう。

そのほかにも、資格取得に向けて充実の支援体制を整えているほか、公務員を目指す学生には正課授業の「公務員特別演習」と、専門学校と連携した学内Wスクール「Sコース」をリンクさせ、志望先に応じた採用試験対策を行なうことで高い合格者実績を挙げています。

このように「学びたい」という意欲に満ちた学生が最大限学修できる環境が本学部にはあります。ぜひ、存分に学び、専門知識・技能と実践力を獲得して成長を遂げ、思い描いた将来を実現させてください。

大阪経済法科大学 経済学部長
米山 秀隆