2022.12.23 トピックス 2022年度経済学部基礎演習 合同発表会 学生生活 教育・研究


1年生が経済学の基礎学修の成果を発表!

 
研究活動の土台となる力を養成する「双方向型・参加型」の基礎演習

 経済学部の1年生は、全員、「基礎演習」を履修します。
 「基礎演習」は高校から大学での学修にスムーズに移行できるよう、1年間を通じて行われるゼミナール形式(クラス指定)の授業です。高校までの教員が講義を行う授業とは異なり、クラス全員で取り組み、一緒に考え、学ぶ「双方向型・参加型」の学修です。大学での調査・発表・討議の方法、レポートの書き方など、その後の専門教育科目を学ぶ際に必要な文献調査力、文章作成力、表現力などを養成することを目的としています。 

 経済学部では、主に2、3年次の学生が卒業論文の執筆に向け、経済学的研究手法を実践的に学ぶ機会と位置付け、学生研究発表大会を実施しています。一方、経済学の基礎学修に取り組んでいる段階の1年生は、「合同発表会」という形で、経済学の分析対象である社会・経済に関する課題について、調査・報告させる機会を設けています。このことは、2年次以降の専門演習で求められる調査能力とプレゼンテーション能力の向上を目指すだけでなく、全クラス対象の合同授業として、他クラスの報告を見聞きすることで、緊張感をもって学生同士が刺激を与えあうきっかけとなっています。



 
今年度は53チームが参加

 2022年度経済学部基礎演習 合同発表会では、53チームがプレゼンテーションを披露しました。
 エネルギー問題、地球温暖化、海洋廃棄物問題、食品ロス、男女格差、高齢化・介護問題、生活保護、アフリカの貧困問題など、テーマは多岐にわたり、それぞれのチームが調査した内容を基に発表を行いました。
 初めて大勢の前で発表する学生も多く、初々しさや緊張が感じられる様子も見られました。
 それぞれの発表後、審査員である先生方から質問や、今後に向けた改善点などについて講評がありました。ここでは、データの示し方、報告における言葉の選び方、論理展開の改善方法などについて、アドバイスが行われました。
 発表を終えた学生からは「多くの課題が見つかったので次に向けて改善したい」、「他のグループの発表から学ぶことが多かった。自分の発表もレベルを上げていきたい」等のコメントがあり、学生は研究に対するモチベーションを高めていました。

 合同発表会での経験は、2、3年次のより専門的な学修の中で、情報収集力、文献理解力、文章表現力などとして発揮され、学生研究発表大会や卒業論文へとつながります。
 経済学部では、卒業論文を大学4年間で積み重ねたすべての知識と技能を活用する学びの集大成として位置付けています。合同発表会から卒業論文の執筆まで、4年間で体系的に獲得する力は、卒業後も学生の「財産」となるでしょう。