2021.12.02 トピックス 「日本語エクストラアワー」の実施 ―海外在住留学生への支援として― 学生生活 教育・研究 留学・国際交流
2021年5月より、ひとりの留学生の声から端を発して始まった「日本語エクストラアワー」。海外での学修を余儀なくされている留学生たちの支援を目的に据え、
今学期も「課外補講」として週1回の会話レッスンを実施しています。
「学び」と「リラックスできる場」の共存
日本語エクストラアワーは、海外在住留学生に向けての学修機会の創出のほか、和気藹々とした雰囲気の中で会話することを通じたメンタルケアの目的も兼ねています。
ふだんの日本語の授業では、日本語を「鍛錬する」ことに主眼が置かれており、
留学生たちは読解や文法などの科目の中で多くの課題に取り組んでいます。
一方、エクストラアワーでは、実践的な口語表現を学び、
言葉を「産出する」できるようになることに重点を置いています。
自由参加型、かつ少人数のクラスだからこそ、
ひとりひとりの留学生と密なコミュニケーションを取れるのがエクストラアワーの特徴の一つ。
留学生からも「教える側との距離が近いので、リラックスして授業に参加できる」という声が上がっています。
ある日のエクストラアワーの様子
第2回エクストラアワーのテーマは、会話表現でも多く見られる「擬声語」「擬音語」「擬態語」等の表現。
これらは、人や動物の声、自然界の音、物の状態など、様々な場面で使われる言葉です。
幅広い年代で用いられる「ザアザア」「ズキズキ」などがある一方、
最近では「アセアセ」「ぴえん」などの新しい言葉が続々と生まれています。
留学生たちは、初めて耳にする音の響きの数々に、驚きを隠せない様子でした。
「ワクワク」を読み間違え、
「先生、“わわわわ”って何ですか?」と質問するようなハプニングもエクストラアワーでは大歓迎。
会話が上手な留学生でも似ている形のカタカナは判別しにくいため、
時折こういうミスをすることがあります。
このような授業中には聞けない些細な質問に答えることで、
きめ細やかな日本語のケアを行っていきたいと考えています。
全員参加の自由会話の時間では、
ふだんの授業では緊張してあまり話せないという学生も
「日本ではどんなゲームが流行していますか?」
「そのゲーム、中国でも人気です!」と、笑顔で話しかけてくれます。
意欲ある仲間とともに笑い合いながら授業を進める中で、
少しずつ、しかし着実に会話能力が向上している様子が窺えます。
「エクストラアワー」は随時参加を受け付けていますので、
「参加してみたい!」という方は国際教育交流センター(kokusai@keiho-u.ac.jp)までご連絡ください。
特に海外在住の留学生は大歓迎。
お気軽にお問い合わせください。