2020.08.03 トピックス 本学の海外協定校の教授陣による特別講義 <OUEL協定校チャンネル>第三弾 中国、復旦大学 教育・研究 留学・国際交流


 <OUEL協定校チャンネル>のバトンは中国・復旦大学へと渡りました。上海にある復旦大学は「北の北京大、南の復旦大」と称される、中国屈指の名門大学です。その復旦大学で、このバトンを引き継いだのは、復旦大学(上海)・日本研究センターで長年にわたって日中関係を研究するの沈浩教授です。

 

「求同存異」




 講義タイトルは「中国人と日本人 -国民性の底にある同質性と差異性-」。沈教授は、日本と中国の国民性の「似たところ」と「違うところ」について、歴史、地理・政治、文化等の様々な分野における興味深い事例を紹介しながら、日本語で講義してくれました。新鮮味溢れる内容に、学生達の知的好奇心も刺激されたようで、講義後の質疑応答では、終了予定時刻が迫る中、学生からの質問が止まらず、進行役がやきもきする場面もありました。

 講義の最後、沈教授から本学学生に向けて「求同存異」という言葉が送られました。日本と中国の間には「同」じ部分も「異」なる部分もある。国も人も、互いに向き合うとき、A.『異なること』を当たり前の事実として受入れた上で、B. 交流を通じて『同じであること』への認識を深めることができる、という内容です。その言葉は、どんな状況下にあろうとも、世界中の色々な人と出会い、交流し、相互理解を深めてほしい、それが平和な未来へとつながるのだ、という講師からのエールでもあります。「中国への来訪はいつでも大歓迎!ぜひ来てください!」という最後のメッセージは、学生達の心に深く染み入ったことと思います。

 「OUEL協定校チャンネル:海外協定校の教授陣による特別講義」は、新型コロナウイルスの感染拡大により今年度の海外留学を断念せざるを得なかった学生達に「世界と繋がる」時間と空間を提供したい、との思いから企画されました。これまで多くの学生がこれらの講義に参加し、そこでの学びや海外協定校の先生方との交流を通じて、学修意欲、そして海外への志向性を向上させてきました。

 このような時期にこそ、「海外と直接繋がる」機会は貴重で有意義なものとなると信じています。
 次は第4弾。カンボジア・国立経営大学をゲストスピーカーとして招きます。詳細はUNIVERSAL PASSPORT(在学生用ポータルサイト)をご覧ください。