2020.06.22 トピックス 本学の海外協定校の教授陣による特別講義が始まりました <OUEL協定校チャンネル>第一弾 ニュージーランド、オークランド大学 教育・研究 留学・国際交流


 6月18日の朝、国際教育交流センターがたちあげたWEB会議のミーティングルームに、70名を超える学生と教職員が集いました。ミーティングルームは、大阪から約9,000キロの彼方にある、ニュージーランドのオークランド大学のある研究室と繋がっています。全く違う国、地域にいながら、同時刻に空間を共有することができるWEB会議ツールの特性を活かして、本学の学生達と海外協定校の研究室を繋げてみました。
 「OUEL協定校チャンネル:海外協定校の教授陣による特別講義」は、新型コロナウイルスの感染拡大により今年度の海外留学を断念せざるを得なかった学生達に「世界と繋がる」時間と空間を提供したい、との思いから企画されたものです。このような機会を通じて、一人ひとりの学生が、海外留学を諦めずに英語や専門の学修に励み、グローバルマインドを育むことを願っています。

 今回の「第一弾」は、この企画のシリーズ化に向けた「テスト」とも言えます。記念すべき最初の講師はオークランド大学のChangzoo SONG教授(オークランド大学文学部)。同教授は、本学の長年の友人でもあり、この度の申し入れを快諾してくれました。

 

海外の大学 × 著名な研究者

 講義テーマは「移民フードに見るディアスポラの光と影-大阪のホルモン焼文化を中心に-」です。SONG教授は、移民やマイノリティが、定住先の社会や文化に与える影響や変化について社会学者の立場から話したい、と前置きした上で、
 (1)文化の中で最初に国境や民族を超えるのが「食」である
 (2)そこでの「調和」は独自の進化を遂げ、新たな食文化を形成する
 (3)多様な食文化とは人の移動の歴史の産物、象徴である
 (4)それはまた、常に動的であり、今後も変容していく
 (5)現在の多様な食文化はそのような過程を経て形成されたもので、同時に、常に形成過程の中にある
 という内容の授業をしてくれました。

 講義は当然「All English」。優しく語りかけながらも、シャープに展開されていく話に、学生達はぐいぐい引き付けられていきました。SONG教授によると「今回の講義は、大阪経済法科大学の学生のみを対象とした特別講義という形で行われましたが、講義自体はオークランド大学で社会学を学ぶ大学生向けのものと同様」であるとのことです。大阪経済法科大学で、オークランド大学の授業を聴いた、ということになります。

 講義終了後、参加した学生から「とても刺激的だった」「面白い内容だった」「初めて海外にいる人の話をリアルタイムで聞けて、世界を身近に感じた」など、本企画についての「手ごたえ」を感じる感想が数多く寄せられました。

 今後、この特別講義はシリーズ化する予定です。
 7月にも、数回の実施を計画しているので、詳細はユニバーサルパスポートをご覧ください。

 「海外の大学(英語) × 著名な研究者(アカデミック)」と繋がる体験は、学生生活に新たな刺激をもたらし、そして更なる学修へと誘うことと信じています。ぜひ参加してみてください。
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