粂井淳子先生(経営学部)

専門分野:企業財務論、租税論

『利己的な遺伝子』

(The Selfish Gene 1976・ 1989)Richard Dawkins
[訳]日高敏隆・岸由二・羽田節子・垂水雄二
紀伊国屋書店 1991年
新型コロナウィルスのワクチンは世界初の遺伝子ワクチンだそうです。遺伝子は、急速に身近なものとなりました。
前書きの部分に「われわれは、遺伝子という名の利己的な分子を保存すべく盲目的にプログラムされたロボット機械なのだ。」とあります。生物は、その種の遺伝子を生存させるために本能的行動をとっているようです。
筆者のリチャード・ドーキンスは生物学者ですが、この本は非常に面白く書かれています。筆者自らも、サイエンス・フィクションのように読んでもらいたいといっているように、生物学の専門書でありながら、小説のように読むことができます。また、行動ファイナンス、行動経済学等、人々の非合理的な行動を分析する分野においても参考になります。

『深夜特急』

沢木耕太郎
全6巻
新潮文庫 1994年
ドラマ化されたこともある紀行小説です。海外旅行に行けなくても、小説を読んで楽しむことができます。しかも、普通の観光旅行とは一味違う旅行体験を提供してくれます。現地の人とのコミュニケーションを楽しむような旅がしてみたくなります。
まずは英語を攻略すべきでしょうか。

『Tell Me Your Dreams』

Sidney Sheldon
1999年 Warner Booksペーパーバック
今はスマホアプリで気軽に会話練習ができるようになりましたが、楽しく英語の文章に慣れるなら続きが読みたくなる推理小説がいいのではと思います。シドニィ シェルダン氏は『Master of The game(ゲームの達人)』が有名で、かなり長いのですが英語学習教材に使われていただけあって読み始めると、どんどん引き込まれます。
しかし、より印象に残ったのがこの『Tell Me Your Dreams(よく見る夢)』です。長さがちょうどよく、会話文が多いので読みやすいですし、また推理小説として、最後まで楽しませてくれる本です。