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「実感を伴う学び」を求めて:韓国・ソウルでのフィールドワーク:国際学部 海外フィールド・プロジェクト

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国際学部のフィールド・プロジェクトは、教室で得た知識を現地での体験によって「実感を伴う学び」へと深めることをねらいとしています。2026年8月、学生たちはソウルの街を歩き、韓国の言語・歴史・文化にじかに触れてきました。

事前学修から現地へ

出発前の事前学修では、基本的な韓国語表現に加え、韓国の歴史・文化・社会事情について理解を深めます。こうした準備を経て現地に臨むことで、フィールドワークはより実り多いものになります。
今回は、崇実大学校のプログラムに国際学部の学生10名が8月2日から20日にかけて、西京大学校のプログラムに学生2名が8月6日から13日にかけて参加しました。

4つのミッションに挑む

今回のフィールドワークでは、学生が自ら問いを立てて観察できるよう、しおりに4つのミッションを用意しました。学生たちは、①似ているようで違う「宝物」さがし(比較文化)、②「思惟の部屋」で5分間すごす(情緒体験)、③デジタルとアナログの共存を考える(博物館技術)、④ミュージアムグッズのマーケティング分析(文化産業)——という4つの課題から関心のあるものを選び、それぞれの視点で館内を巡りました。文化財の比較から最新の映像技術、文化と産業の結びつきまで、多様な角度から韓国文化に迫る仕掛けです。

国立中央博物館を訪ねて

フィールドワークの中心となったのが、ソウルの国立中央博物館です。西京大学校プログラムの参加者は8月9日に、崇実大学校プログラムの参加者は8月17日に、それぞれ博物館を訪れました。先史時代から近現代まで、韓国の歴史と文化を幅広く見渡せるこの博物館で、学生たちは数多くの文化財を前に、授業や事前学修で学んだ知識を実物を通して確かめていきました。

博物館が建つ場所の意味

写真①:博物館の広場にて(背景に南山)

国立中央博物館の起源は、1909年、大韓帝国期に開設された帝室博物館にさかのぼります。植民地期や朝鮮戦争を経て移転を重ね、2005年、現在の龍山(ヨンサン)の地に本館が開館しました。
この龍山という立地こそ、韓国の近現代史を映し出す場所です。かつて日本軍が、解放後には米軍が駐留したこの一帯は、外国の軍隊が置かれ続けた土地でした。その米軍基地の跡地が返還され、市民に開かれ、やがて国を代表する博物館が建てられたのです。外国の軍事拠点が韓国の歴史と文化を世界に発信する空間へと生まれ変わった——その背景を知っておくと、建物や周囲の風景の見え方も変わってきます。

「大東輿地図」の前で

写真②:「大東輿地図」の前で

西京大学校プログラムの学生2名は、館内に展示されている「大東輿地図(대동여지도)」の前で写真を撮りました。大東輿地図は、19世紀の朝鮮時代に金正浩(キム・ジョンホ)が作成した朝鮮半島の地図として知られています。山や川、道路、集落が細かく描き込まれた巨大な地図からは、現在とは異なる当時の人々の地理認識や社会の姿を読み取ることができます。学生たちは、その大きさと精緻さを目の前にして、韓国の歴史をより身近に感じていました。

フィールドワークで得られる学び

海外で学ぶことの魅力は、教室で得た知識が、現地での体験を通して「実感を伴った学び」へと変わっていくことにあります。韓国語を使い、韓国社会の中で過ごし、歴史や文化を自分の目で確かめる——その一つひとつの経験を通して、学生たちは日本との違いや共通点に気づきながら、それぞれの視点から韓国への理解を深めました。
今回のフィールドワークで得た気づきや問いを、帰国後の学修へとつなげていくことが期待されます。

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