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近畿日本鉄道株式会社 原社長に聞く「働くことの意味」と「社会に求められる人材」経営学部ミラプロの学生へメッセージ
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5月8日(金)、経営学部のトップキャリア形成プログラム Future Leaders Program(通称ミラプロ)を受講する2・3年生を対象に、近畿日本鉄道株式会社 代表取締役社長 原様による特別講演が行われました。
今回の講演は、原社長と本学学長が同じ大学で学んでいたご縁から実現したものです。学生たちは、地域の暮らしを支える鉄道会社の役割や、仕事のやりがい、社会で求められる人材像について、経営者の視点から学びました。
私たちの毎日を支える「近鉄」という存在
近畿日本鉄道株式会社は、「近鉄」の愛称で親しまれる、近鉄グループホールディングスの中核企業です。関西から東海エリアの2府3県に鉄道路線を展開し、「しまかぜ」、「ひのとり」、「あをによし」などの多彩な特急車両で、多くの観光客から人気を得る日本有数の私鉄です。
近鉄グループは、運輸、不動産、国際物流、流通、ホテル・レジャーなど、人々の暮らしと深く結びつく事業を幅広く展開しています。
「鉄道が好き」から始まったキャリア
原社長は、幼いころから「鉄道に関わる仕事がしたい」という思いを持ち、その夢に向かって歩んでこられました。
入社後は運輸部門に配属され、名古屋エリアへの利用者拡大をめざす旅客誘致業務に従事。その後、人事、秘書広報、グループ会社の社長など、さまざまな部門や立場を経験し、現在の近畿日本鉄道株式会社代表取締役社長に就任されました。
講演では、多様な現場を経験したからこそ、会社全体を広い視野で見る力が身についたとお話しされました。学生たちは、ひとつの部署だけではなく、さまざまな経験を重ねることが、将来の大きな判断力につながることを学びました。
「ハレー彗星を見に行くツアー」に込めた企画の力
講演の中で特に印象的だったのが、原社長が旅客誘致業務を担当されていた際に企画した「ハレー彗星を見に行くツアー」のお話です。
1986年にハレー彗星が地球に近づくことを知った原社長は、「この機会を、多くの人に楽しんでもらえる企画にできないか」と考え、名古屋市科学館天文クラブに協力を依頼。名古屋駅から賢島駅まで電車で移動した後に、賢島でハレー彗星を望遠鏡で眺めるという期間限定の特別なツアーとして実現させました。
この経験を通して原社長は、単に移動手段を提供するだけでなく、「思い出」や「感動」を生み出すことも鉄道会社の大切な役割だと語られました。
相手の立場に立って考えること。
特別感を演出すること。
人に喜んでもらうために工夫すること。
これらは、どの業界にも通じるビジネスの基本であり、学生たちにとっても大きな学びとなりました。
「当たり前」を支える仕事の責任とやりがい
鉄道業界の魅力について、原社長は「人々の日常を支える仕事であること」と話されました。
雨の日も、風の日も、時間になれば電車が来る。
多くの人が当たり前だと思っているその日常は、現場で働く多くの社員の努力によって支えられています。
環境の変化や技術の進歩に応じて安全をつくりあげること。
快適な移動を提供すること。
地域の暮らしを止めないこと。
その責任の大きさと同時に、自分たちの仕事が社会に役立っているという大きなやりがいがあるとお話しされました。
また、鉄道の仕事は「長く形に残る仕事」でもあります。車両の設計や鉄道施設のメンテナンス、沿線イベントの企画など、自分たちが関わった仕事が長年にわたって地域の人々に利用され続けることも、この仕事の魅力のひとつです。
学生からの質問も次々と
講演後の質疑応答では、学生から多くの質問が寄せられました。
「他社とは異なる体験型の列車をつくっているのはなぜですか?」
「DXを学ぶ中で、人だからこそできる大切なことは何ですか?」
原社長は一つひとつの質問に丁寧に答えてくださいました。授業終了のチャイムが鳴る直前まで質問が続き、学生たちの関心の高さがうかがえました。最後にダイヤグラムの見方を詳細にご説明くださり学生たちは鉄道事業の緻密さに感動していました。
今回の特別講演は、近畿日本鉄道株式会社という企業を知るだけでなく、「働くとは何か」「社会に必要とされる人材とは何か」を考える貴重な機会となりました。
学生たちにとっても、将来のキャリアを考えるうえで大きな刺激となりました。