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国境を越える教育連携-海外フィールドスタディ/フィールド・プロジェクト(ベトナム日本語TAプログラム)-
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春のKEIHO海外フィールドスタディ/フィールド・プロジェクト。今年は、7年ぶりにベトナム(ハノイ)プログラムが復活し、17名の学生(経済学部4名、経営学部1名、法学部4名、国際学部8名)が参加しました。
ベトナム日本語TA(Teaching Assistant)プログラムは、ベトナム屈指の進学校である国立Chu Van An(チュー・ヴァン・アン)高校を拠点に、学生達が日本語授業、学生交流、フィールドワークといった活動に挑む内容です。久々のベトナムプログラムということもあってか、現地に着くと、同校をあげての熱烈な歓迎を受けました。
日本語の授業の様子
出発前、本学の学生達は、専門家の指導の下、日本語教育の歴史や日本語教授法、教案の作り方などについてしっかり学びました。ベトナムの高校生に楽しみながら日本語を勉強してほしい-そんな思いから、今回のプログラムに参加した学生たちは、工夫を凝らした授業を準備していきました。
現地での授業初日。
冒頭の自己紹介辺りまでは張り詰めた空気が流れましたが、授業が始まると「緊張」はどこ吹く風。あっという間に笑顔がこぼれ、雰囲気は和らぎ、温かく明るい空気が教室全体を包み込み、この「空気」はプログラム最終日まで変わることがありませんでした。
「教師」は、自らが準備したテーマに沿って、工夫を凝らして作りこんだ教案を見ながら、的確にそして優しく日本語授業を進めます。一方、「生徒」たちは、そんな「教師」の思いにこたえるかのように、実に真剣にそして楽しそうに授業に参加してくれました。
ハノイ市内でのフィールドワーク
プログラム期間中には、ハノイ市内の様々な場所でのフィールドワークも実施しました。例えば、儒教の祖・孔子を祀るために創設されたベトナム最古の大学・文廟。学生たちが同地を訪れた日はベトナムの旧正月(テト)にあたり、多くのベトナムの人々が参拝に訪れていました。本学学生は「奎文閣」(ベトナムの100,000VND札にも描かれているハノイ市のシンボルマーク)や「進士題名碑」(科挙の合格者の名前が刻まれた亀の石碑)などの主要なスポットをChu Van An高校のバディと共に巡り、孔子像の前では学業成就を願い静かに手を合わせました。
また、「ベトナム民族学博物館」では、ベトナムの民族多様性やその独特の生活様式、豊かな文化遺産などについて理解を深めました。
ホームステイ、そして涙の送別会・修了式へ
今回のプログラムの中で一番の盛り上がりを見せたのが、本学の学生とChu Van An高校の生徒がペア/グループを作ってハノイの様々な場所を訪れる「自由プラン」。ハノイを代表する歴史的建造物探訪、近郊の村での陶芸体験、旧市街でのショッピング、ローカルフードの食べ歩き等々、Chu Van An高校の生徒たちが本学学生のためだけに立ててくれた計画に沿って、ハノイの今と昔を満喫する充実した一日となりました。
迎えたプログラム最終日。教頭先生から本学の学生一人ひとりに修了証が授与され、今回のプログラムは幕を閉じました。Chu Van An高校の生徒たちともここでお別れです。別れが辛くて涙ぐむ姿、姿が見えなくなるまで互いに手を振り続けた光景の中に、「再会」への強い意志と希望を見ました。
「これまでの人生の中で時が経つのが一番早かった一週間」「すべての出会いがかけがえのないもの」と振り返るのは、経営学部3年生のM.Y.さん。あふれる涙をこらえながら、笑顔で、「また会おう、次は大阪で」と再会を誓いました。
今回の海外フィールドスタディ/フィールド・プロジェクトを通じて、また一つ成長した学生たち。今後の奮闘とさらなる飛躍への期待に胸が膨らみます。