トピックス
【国際学部】2025年度 国際学部学生研究発表大会(3・4年生の部)を開催
- 入試情報
- 学部・大学院/教育
- 研究・社会連携
国際学部は毎年各学年の研究発表大会を実施しています。11月28日(金)に、「2025年度国際学部学生研究発表大会(3・4年生の部)」が開催されました。
3・4年生研究発表大会は、自身の卒業論文に関連した発表を行うことから、卒業論文の執筆につながる重要なステップと位置づけられています。
国際学部は、グローバル化が進む現代社会の諸課題を、政治や経済・経営に加え、歴史・言語・文化・社会などの専門分野から理解する学際学部です。今回の大会では、発表テーマをもとに午前の部(3年生)では「文化」「法律・政治」「社会」、午後の部(4年生)では「情報・社会」「法律・政治」「言語・コミュニケーション」の各3セッションが設けられ、各会場で発表と討論が行われました。
各セッションの様子
「法・政治」の分野では、アメリカの対中関税措置の成果、外来生物駆除の観点からみる生物多様性条約の課題、海洋プラスチック問題をめぐる海洋法上の国家の義務、ポピュリスト政党にとっての地域主義の意味、ジェンダー変革的アプローチとは何か、といったテーマで発表が行われました。いずれの報告も国際問題を法的な視点で分析したり、政治学や経済理論の観点から今後の情勢を検討したりするなど、力作ぞろいでした。
「情報・社会」の分野では、サイバー攻撃、現代日本社会の人間関係の希薄化、SNSにおける自由な言論空間といった研究など、今日、世界が直面する課題についてさまざまな角度から問い直した興味深い発表が続きました。
「言語・コミュニケーション」の分野では、海外文学作品の翻訳ごとの印象の違い、「文化」の分野では、貴州のミャオ族と日本のアイヌ民族の比較、中国の道徳と日本の礼儀作法の比較に関する発表が行われ、自身の体験と結びついた意欲あふれる報告に、会場からも質問が積極的になされました。
今回の研究発表大会は発表者にとって自身の研究を他者に説明する貴重な場になっただけでなく、他者の研究に触れ知的好奇心が刺激される場となりました。
大会には、発表者以外の多くの学生も参加し、発表後の質疑応答も含めて、どういう軸で研究を進めるのか、国際学部の研究での視点や基準そして問題点の広げ方を学ぶことが出来た、異なる分野の違う視点があり面白さを感じた、参加して本当に良かった、などの声が寄せられました。
本大会は、国際学部生にとって、ゼミの枠を超えて大きく成長する場となりました。
入賞者
4年生入賞者
【最優秀賞】
- 松村 百々子
SNSにおける「自由な言論空間」と構造的矛盾-炎上から言論・表現の自由の萎縮に至る三段階のプロセスの考察
【優秀賞】
- 太田 一矢
海外文学作品における登場人物の印象の違い-なぜ翻訳者によって印象の違いが生まれるのか- - 中西 紅
サイバー空間の安全保障
3年生入賞者
【最優秀賞】
- 川中 昴
地政学的リスクに起因するサイバー攻撃と日本の国際協調の展開
【優秀賞】
- 武田 唯隠
海洋プラスチック問題をめぐる海洋法上の国家の義務-その形成と課題- - RAHMAN MD MINHAZUR
ポピュリスト政党にとっての地域主義の意味-アジアのポピュリズムを事例に-