トピックス

【国際学部 フィールドプロジェクト日本】味の素株式会社サステナビリティ推進部 若狭由織さんによる特別講演

  • 学部・大学院/教育
  • 留学・国際交流
  • 研究・社会連携

2025年11月14日、【国際学部】フィールド・プロジェクト(日本)の授業で、味の素株式会社サステナビリティ推進部 若狭 由織さんをお招きして、味の素グループのサステナビリティへの取り組みについてオンラインでご紹介いただきました。

フィールド・プロジェクト(日本)は国際学部の留学生のために設けられている授業です。学生たちはこの授業で日本の経済、社会、文化について学んでいます。フィールド・プロジェクト(日本)の授業で若狭さんにご講演をいただくのは今回が4回目となりますが、若狭さんは毎回のご講演にいて、最新の取り組みについてご紹介をくださっています。学生たちは熱心に若狭さんのお話に耳を傾けていました。

味の素グループは、「地球的な視野にたち、“食”と“健康”そして、“いのち”のために働き、明日のよりよい生活に貢献します」を理念として掲げています。味の素グループは創業以来、一貫した事業を通じて社会価値と経済価値を共有する取り組みをつづけており、「妥協なき栄養」(おいしさを妥協しない、食へのアクセスを妥協しない、地域と個人の食生活を妥協しない)を目指して人々の健康と地球環境の持続可能性に貢献しています。
さまざまな社会問題がある中、先進国である日本にとってもSDGsへの取り組みはもはや他人事ではありません。そして、ビジネス環境、投資家や消費者の意識が変化する中、多くの日本企業は新たなイノベーションとビジネスチャンスを目指してSDGsに取り組んでいます。味の素グループは自社の強みを活かすことで食と健康の問題を解決するだけでなく、地球環境の負荷低減・再生にも取り組んでいます。生産過程で発生した発酵副生液は肥料として利用されており、飼料用アミノ酸は家畜の糞尿から発生する一酸化窒素の削減に活用されています。そして、他社とも協力し、Jクレジット制度を活用した協業モデルを構築しました。こうした努力を通じて、味の素グループは環境問題解決への貢献と経済価値創出を同時に目指しています。さらに、味の素グループはSDGsの前提ともいえる人権問題にも注目し、企業活動に関わる人権リスクの把握と対応に注力しています。

授業に参加した学生たちは若狭さんのご説明を通じて、日本企業のマーケティングやSDGsへの取り組みだけでなく、企業人権の重要性についても理解を深めました。
SDGsへの取り組みというと、環境に優しい生産活動だとイメージをする方も多いですが、若狭さんがご紹介されたように、企業で働く人々、そして企業の活動に関わるパートナーたちの人権が保障されなければ、企業は社会に貢献することも、経済利益を得ることもできません。学生たちは企業活動における人権の重要性を知り、味の素株式会社の取り組みについて若狭さんと積極的ディスカッションを行いました。

以下では、授業に参加した学生たちのコメントを紹介します。

学生たちの声

以下では、授業に参加した学生たちのコメントを紹介します。

  • 私は日常的に健康を意識しており、食品や調味料に対しても自分のこだわりを持っています。味の素さんが提唱する「妥協なき栄養」という考え方に強く共感しています。そして、よい商品を消費者に提供することで経済利益を求めると同時に、環境負荷を削減するための取り組みで社会利益を求める努力も興味深いです。さらに、人権尊重の試験から、外国人労働者を含む従業員を対象とした教育、研修、対話の重要性に関しても大変勉強になりました。
  • 若狭さんのお話を伺い、企業が経済利益だけでなく、社会の利益を追求する意義について学びました。さまざまな取り組みがある中、健康に配慮した商品の開発や「持続可能な農業」への貢献がとても印象的でした。企業がSDGsに取り込む場合は、研究開発から製造、販売まですべての部門が連携することの重要性についてあらためて考えさせられました。
  • アミノ酸が体の健康や美容に大切だと知り、栄養を考えて食べることの重要さも学びました。若狭さんがWell-being についても説明してくださったおかげで、今回の授業は私にとって、自分の生活を見直すきっかけになりました。オンラインでのお話でしたが、私たち学生と会話しながら質問に答えてくれていたので、内容への理解を深めることができました。
一覧へ戻る