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2025年度 卒業論文日本語支援が始まりました
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国際教育交流センターでは、1年を通じて様々な語学・学修支援講座を行っていますが、秋学期のこの時期に実施する特別な取組があります。外国人留学生等を対象とした「卒業論文日本語支援(校正)」です。
留学生の修学支援の一環として2022年に始まったこの取組は、日本人学生と日本語上級者の留学生等がペアとなり、卒業論文の執筆に挑む留学生たちに、日本語表現や体裁の修正といったサポートを提供しながら、卒論の完成を継続的に支援するものです。これまで90名を超える留学生等が、より良い卒論を書くため、この取組に参加しました。
11月11日(火)、2時間目の授業が終わると、学生たちが国際教育交流センターに集まってきます。この日は、経済学部の留学生8名の卒論校正が行われました。
作業は3人一組のチーム戦。誤字・脱字のみならず、主語・述語の対応、助詞や語彙の使用は適切か等も含め、一文ずつ丁寧に確認を進めていきます。すべて日本語で書かれているとはいえ、卒論で扱われる専門用語には難解なものが多くあり、時に日本語ネイティブでさえ頭を抱えてしまうことも—。それでも、たった一つの語彙や表現をめぐって、全員で対話を重ね、皆が納得のいく答えを模索します。大変根気のいる作業ですが、共通のゴールにたどり着いた時の達成感はひとしお。時間はあっという間に過ぎ、初稿は修正箇所で真っ赤になりました。
大学4年間の学びの集大成とも言える卒業論文。完成までの道はまだ続きますが、この取組を通じて、胸を張って誇ることができる卒論を書き上げてほしいと思います。