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【国際学部】SDGs気候変動ワークショップを開催!(來田ゼミ)

 4月19日、国際学部2年生の「専門演習IA」來田先生のゼミにおいて、SDGs気候変動ワークショップが開催されました。
 専門演習IAは、グローバル社会の諸課題を多角的な視点から学び、卒業研究のために必要なアカデミックスキルと課題発見能力を養うことを目的として開講されます。学生たちは2年次からアジア太平洋コースと英語コミュニケーションコースのどちらかを選択し、自身の関心に沿うゼミで専攻(メジャー)の修得を目指しはじめます。

 來田先生のゼミでは、アジア太平洋コース所属の学生たちが海や環境に関する国際法を専門として学んでいます。SDGs気候変動ワークショップを通じて、学生たちはどのような気付きを得たのでしょうか。

架空の国のリーダーとして気候変動に立ち向かう

  気候変動ワークショップでは、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」をテーマとするボードゲーム「気候変動から世界を守れ!」(作成・提供:日本科学未来館)を用いました。
 学生たちは架空の5ヶ国を代表するリーダーとしてそれぞれのグループに分かれ、気候変動による様々な脅威から自国民を守るため、科学者からもたらされる情報をもとに、国の政策を決めていかなければなりません。それだけでなく、他国の破綻も防ぐことが求められます。国際社会においては、一国だけでは存続することができず、他国と相互に影響を与え合いながら存在しているからです。
 
 国民の数や経済事情、科学技術の発展状況などは国によって大きく異なります。そうした中、学生たちは立場や価値観の異なる相手と対話し、お互いの状況を理解しながら、妥協点を探っていきます。「国際協力のための条約を締結するべきか」「身を削ってでも国際的な共同開発を行うべきか」「その負担は誰が引き受けるのか」——時には各国の代表者同士で、またある時には同じ国のメンバー同士で、白熱した議論が交わされました。
 
 今回のワークショップでは国際共修の一環として、どのグループも一般学生と留学生の両者で構成されていました。各国の留学生たちとの交流や協力を通じて、日本にいながら国際感覚を養えるのも国際学部の特徴です。気候変動のもたらす問題にどのように取り組むべきか、言葉や文化の垣根をこえて、学生たちが活きいきと意見を出し合っている様子がとても印象的でした。

授業の狙いと学生の声

 国際法とは国家間のルールであり、国同士が合意をすることで成立します。国際法ゼミで学ぶ前提として、国際法がどのような過程を経て形作られるのか、異なる立場の国同士が合意に至るにはどれほどの困難が伴うのかを実感してもらうのがこのロールプレイ体験における目的の1つでした。
 もう1つの目的は、気候変動のような国際問題の解決を目指すためには国際的な協力が不可欠であり、多角的で長期的な視点が求められるということについて、自ら気付いてもらうことにありました。これから自分の興味や関心を掘り下げ、研究テーマをそれぞれ探していく中で、学生たちは今回の経験をきっと活かしてくれることでしょう。

演習後、学生たちからは次のようなコメントが寄せられました。

 「私のグループの国は一番規模が小さく、国としてちゃんと運営できるか不安でしたが、各国と様々な協力関係を結び、予想していた以上に生き延びることができました」
 
「自分の国はすべての国の中で最も経済的に豊かだったので、いつも多くのお金を出す必要があった。合意の形成に役立ったと思うが、国内ではいかに支出を抑えるかが課題となった」
 
「自分の国は北極に面した国で、資源が豊富だったため、国際協力の可能性を探る中で天然ガスを提供できました。その代わり、別の場面では他国に経済的な負担を引き受けてもらいました。ただ、得た情報をもとに国の方針を考えて決定していくのは大変でした。最後は少数ながらも国民と予算を残すことができてよかったです」
 
 
 
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