2023.09.05 トピックス 【国際学部】フィールドプロジェクト(韓国)の現地研修を実施 教育・研究 留学・国際交流


 2023年8月の3週間(2023/8/3~8/25)で、国際学部の留学・体験科目である「フィールドプロジェクト(韓国)」の現地研修を行いました。
 
 フィールドプロジェクトの授業では、現地体験型の学修を提供しています。この夏に、本学の協定校である韓国・崇実大学校にて行われた現地研修の模様をお伝えします。

 これから留学を考えている方にとっては、とっておきの内容となっておりますので、最後までお読みください!

 また、大阪経済法科大学では、
2024年度、韓国留学の現地プログラム費用(約20万円)が免除される「韓国留学AO入試(募集学部:国際学部、専願制) を実施します。詳細はこちらからご確認ください。


 

フィールドプロジェクト(韓国)について

 国際学部では、留学・体験科目の1つとして「フィールドプロジェクト(2単位を付与)」を開講しています。この授業では、世界に対する関心を高め、「気づき」を得ることを目的にしており、事前学修会、現地研修(語学研修やフィールドワーク)、事後学習会から構成されています。
 
 現地研修では、崇実大学校でのサマースクール参加と、「日本と韓国の多文化共生」に関する現地フィールドワークを行いました。


 

崇実大学校でのサマースクール

 サマースクールでは、英語と韓国語の2種類のプログラムが提供されており、それぞれ参加した学生の声をお届けします。


 
英語プログラム
 このプログラムでは、韓国の政治・社会・文化に関して、すべて英語で授業が行われます。本学からの学生に加えて、欧米からの参加者がおり、国際的な環境のなかで現代韓国に関する学修を行いました。
 

学生の声(2年生・4年生)

 崇実大学校でのプログラムでは、毎日が発見と驚きにあふれています。寮での生活はとても快適で、大学まわりのカフェで勉強したり、海外の友達との会話を楽しんでいます。
 
 英語の授業では、他国の学生の積極性に驚かされました。自分も負けじと発言をして、授業の内容を少しでもたくさん吸収しようと励んでいます。英語の授業を理解する上で、事前学修会で勉強したことが役立っており、韓国の過去から現在までを幅広く学ぶことができました。
 
 プログラムのなかでは、教室で行う授業に加えて、フィールドトリップが行われました。韓国の現代社会を知る上で重要となる戦争記念館、国立ハングル博物館、国立ソウル顕忠院を訪問し、座学と結びついた形で学びが深まったと感じています。

 
韓国語プログラム
 このプログラムでは、韓国語の初級者から上級者まで、レベルに応じてクラス分けがなされ、集中的に語学をマスターする内容となっています。
 
学生の声(1年生)
 ソウルでの生活にはスムーズに適応することができました。初めての海外渡航で最初は緊張していましたが、本やWebなどから自分で情報を入手し、地下鉄とバスを利用して、おいしい食堂や興味のある場所を訪問しています。
 
 授業は、初級レベルを受講しました。ハングルを覚えることに始まり、日々課題をこなす毎日でやりがいがあります。初学者の人にとてもおすすめです。同じクラスには、フランス、ドイツ、中国、ベトナム出身の友達がおり、和気あいあいとした雰囲気で、毎日がとても刺激的です。また、外国からの友達と話す時は英語も使うため、毎日の日課として朝起きたら経法大の英語の課題をこなして、崇実大学校の授業に通っています。
 
 今回のプログラムに参加した一番の楽しさは、授業で習ったことを、大学の一歩外にでればすぐに使えることです。カフェやレストランの店員さんたちが、私の不慣れな韓国語にも丁寧かつにこやかに対応してくれました。個人的にカラオケが好きなので、韓国のノレバンにも通っています。



 

韓国でのフィールドワーク「日本と韓国の多文化共生」

 学生たちはそれぞれのチームが決めたトピックを調査するために、以下の場所に訪問し、インタビューを行いました。

 
1.梨泰院のソウル中央モスク


 韓国には多くのイスラーム教徒が暮らしています。彼ら彼女らがお祈りを捧げ、日々集まる場所として「ソウル中央モスク」が梨泰院にあります。梨泰院といえば、国際色豊かな「北側」の飲み屋街を想像する方が多いと思いますが、反対を向いた「南側」にはイスラーム通りがあり、坂を登った先には大きなモスク(イスラームの礼拝所)があります。学生たちは、モスクを訪問し、Jang Husayn氏から講義を受けました。その後、礼拝の時間に合わせてモスク内部を見学させていただき、韓国におけるイスラーム教徒の暮らしに関して貴重なご意見をいただくことができ、またとない体験をさせていただきました。

 
2.恵化(へファ)洞聖堂のフィリピンコミュニティ


 ソウル中心地から北方面に地下鉄で移動したところにあるのが「へファ」という場所です。この駅を降りてすぐのところに大きなカトリックの教会がそびえ立ちます。同教会は、日曜日になると韓国語に加えて、英語やタガログ語でミサを行っています。また、日曜日には教会の周りにフィリピン人の方々が主催するマーケットが立ち並びます。この教会はフィリピンコミュニティが集まる場所として存在しており、学生たちはマーケットにてフィリピン料理を味わいながら、積極的にインタビューを行いました。

 
3.建国大学近くのチャイナタウン


 ソウルにはいくつものチャイナタウンがありますが、その中でも近年発展してきた場所として「建大入口駅」付近のチャイナタウンがあります。そこには、多くの中華料理店、中華物産、両替商などが立ち並んでいました。中国本土から移住してきた人々が韓国でビジネスを行い、夕食どきになると大勢のお客さんがレストランに列をなしていました。学生たちは、中国語・韓国語・英語をそれぞれ駆使しながらインタビューを行い、最後には美味な中華料理を食して、五感を通じたフィールドワークが行われました。


 これらのインタビューや現地訪問を通じて、日本と韓国における外国人の方の暮らしや多文化共生に関する学修を深めることができました。事後学習会では、調査の結果を各グループが報告する予定です。