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危機管理研修を実施 -「安全・安心の海外留学」のために-
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「国境を越える学び」は本学の教育特色の一つを表すキーワードで、本学は毎年多くの学生を海外へ送り出し、一方、多様な学生達を受け入れています。今熱いのは「海外派遣」。この夏も100名を超える学生が世界各地へと旅立っていきます。
「海外留学」と言えば楽しくて華やかなイメージがありますが、そこには、事件・事故に加え、疾病や災害、また国際情勢不安による様々なリスクが潜んでいます。そこで、本学では毎年、海外留学中の危機管理対応力の強化に向けた危機管理研修を念入りに実施しています。
研修①:留学する学生向け研修会
考えられるあらゆるリスクを想定し、海外での危機に備え、その原則や具体的対処法などを学ぶことが研修の趣旨です。研修では、本学が独自に作成した『危機管理ハンドブック』(写真参照)を用い、その内容を一つ一つ丹念に確認しながら、対処(予防)の仕方、緊急時の連絡方法などについて、学びます。
この日ばかりは、普段は穏やかな先生方の表情もグッと引き締まり、いつもは明るく賑やかな学生たちの顔にも緊張感が走ります。研修会場には、危険を回避し命を守る術を学ぶ「特別な場」であるからこその真剣さが漂います。


研修②:担当教職員向け研修会
「リスクへの理解と対応」は、学生だけでなく、当然、プログラムの実施を支える教職員一人一人にも求められるものです。
研修では、一人ひとりの学生の留学に関する基本状況(派遣先、参加プログラム、期間など)、万が一事件事故が発生した場合の報告や分担、意思決定ルートの確認に加え、引率業務に求められる知識や心構え、また過去の具体事例に基づくシミュレーションなどの経験学習も実施しました。どの表情も真剣そのものです。

いよいよ8月、学生達が続々出発していきます
彼女ら/彼らを見送るとき、私達はいつも「帰国時の笑顔」を思い浮かべます。
一回り成長して逞しくなった姿、明るい笑顔、そして元気な「ただいま」の声。
ありふれた普通の光景のようですが、これが、大学や保護者の皆様にとって、何よりも大切なことです。
安心・安全な海外留学を支えるため、力を尽くします。
皆、行ってらっしゃい!