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【経営学部】インターンシップ 製造業(メーカー)で活躍するために求められること
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経営学部の1・2年生を対象としたインターンシップの授業が実施されました。
本学がキャンパスを構える大阪府八尾市は、隣接する東大阪市と合わせて産業集積地域と呼ばれています。この地域は独自の技術で業界でもトップクラスのシェアを誇る「モノづくりの会社(メーカー)」が多数存在していることが特徴です。
1日目は大阪府と(公財)大阪産業局が連携して運営する「府内ものづくり中小企業の総合支援拠点」である「MOBIO/ものづくりビジネスセンター大阪」にて、東大阪・八尾市で製造されている技術・製品や、文系出身者の製造業企業における活躍の仕方などを学修しました。
■大阪の製造業の現状を知る
プログラムは、大阪産業経済リサーチセンター主任研究員 松下 隆講師による講演からスタート。
モノづくりの基礎知識から中小企業の現状や、東大阪・八尾市にて製造されている製品の歴史や裏話までお話いただきました。実際に製品の工具などを手に取ってみながら説明を受けることで、学生たちもイメージがしやすく、ものづくりやメーカーについての基礎知識が深まっている様子でした。
また、松下講師は中小企業を診断、コンサルティングできる日本で唯一の国家資格である「中小企業診断士」を保有されており、資格の勉強の仕方や出題範囲についても自身の経験談をもとにお話しくださいました。
学生たちは経営学部での学びが、中小企業診断士試験の範囲とリンクしていることや試験に向けての基礎が身につくことを知り、意欲的に質問をしていました。
東大阪・八尾市の製品の良い面だけでなく、人口減少の影響で働き手が年々少なくなっていることや事業所数の変化などの課題についても考える機会となりました。
■東大阪・八尾市で製造されている製品を実際に見る
国内最大級200ブースの常設展示場に中小企業の最新技術・製品を展示し、ビジネスマッチングの場として国内外から多くの方々が来場される「MOBIO常設展示場」。東大阪・八尾市で製造されている製品を中心にご案内していただきました。
誰もが一度は薬局やスーパーなどで見たことのあるデンタルプロ(株)の「歯間ブラシ」。開発当初はワイヤーに細い毛をつける技術が日本にはなく、世界中をみてまわり、現在では機械で製造できるまでに至った経緯。またハードロック工業(株)が製造している「ゆるみ止めナット」(ハードロックナット)は、日本伝統技術のクサビ機能活用で誕生したこと。それらのとても貴重なお話を現物を見ながら聞くことが出来ました。
写真提供:MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)
■文系も製造業企業で活躍できます!
製造業では、理系の技術者等が中心に活躍しているイメージがある方も多いのではないでしょうか?文系出身者が製造業においてどのような業務でどのように活躍出来るのか、地元企業の木村石鹸工業株式会社のマーケティング室で活躍されていた峰松 加奈(POMUM&ARTS CEO)講師に講演して頂きました。
峰松講師は、20代で大手のユニリーバ・ジャパンから木村石鹸への転職、その後2社での勤務経験を活かして起業しており、それらで培われた知識や経験について話を伺いました。
モノづくりそのものは理系の仕事であるものの、SNSマーケティング、商品企画、消費者にとって見やすく購入がしやすいサイトを作るWEBデザイン、消費者に向けての販売促進など、モノを売る仕組みやモノが売れるような戦略は全ての企業の生命線であり、モノを売る文系の仕事であることなど、製造業で活躍する文系社員がどのような役割を担っているのかを詳しく話してくださいました。
そのほかにも、起業を目標にする学生に向けて、実際に自身がどのような準備をしたのか、商品を開発する際のアイデアはどこから得るか、マーケティングの方法など詳細に話していただきました。
インターンシップ初日を終えて、文系出身の方々が製造業で活躍されている姿や資格、東大阪・八尾市で製造されている技術・製品について詳しく学ぶことができました。
残りの2日間は地元八尾の企業の工場等に訪問をし、実際に製造現場を体験・見学させていただきました。