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<外国人留学生対象> 今年も「卒業論文日本語校正支援」が始まりました。
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学士課程4年間の学びの集大成とも言える卒業論文(卒論)。本学では、毎年、大多数の学生が卒論を書き上げて卒業していきますが、外国人留学生も例外ではありません。とはいえ、留学生にとっての「卒論の執筆」は日本人のそれとは違った困難—言語の問題—を伴います。「卒業論文日本語校正支援」は、卒論の執筆に挑む留学生に日本語のサポートを提供する取り組みです。
今年もいよいよ「卒論シーズン」。国際教育交流センターの交流スペースでは、日本人学生と日本語上級者の留学生が「二人一組」で、日本語支援を求める留学生の「卒論初校」を校正する光景を見ることができます。
校正作業は3人1組での「チーム戦」。卒業論文のタイトルから順に1文ずつ、1語ずつ、誤字・脱字はないか、助詞や語彙の使用法は適切か等を細かく丁寧に確認していきます。パソコン画面に映る原稿を食い入るように見つめる皆の表情は、まさに真剣そのもの。時には、たった1つの語彙や表現を巡って長時間話し合うこともありますが、すべては、「納得できる卒論」の完成のためであり、避けて通れない道です。一切の妥協を排して熟考を重ね、最終的には全員が納得できる「答え」へたどり着きます。
「シーズン」はまだ中盤、「卒業論文日本語校正支援」はまだまだ続きます。卒業論文の完成は共通のゴールではありますが、そこにたどり着くまでの過程で、学生たちの間に信頼関係が築かれていきます。学び合い、教え合い、心を通わせ、互いに協力しながら目の前の難問を1つまた1つ乗り越えた先に、卒論、卒業、そして未来へとつながる新しい世界が広がっていることを心から願っています。