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留学・国際交流 2015.03.16

ミャンマーでの海外フィールドスタディ、学生18名がボランティア活動などを実施

 本学が実施する「海外フィールドスタディ」は、語学力の向上という意義に加えて、学生たちが異文化に出会い、異なる国の人々と交流・協働することの楽しさと意義を感じることで、適応力や好奇心・積極性を高め、学修のモチベーションを高める目的で行われている国際交流プログラムです。これまでに、中国、韓国、ベトナム、ネパール、マレーシアで実施されており、このたび新たにミャンマープログラムが加わりました。
 ミャンマーは、東南アジアのインドシナ半島西部に位置し、北東に中国、東にラオス、南東にタイ、西にバングラデシュ、北西にインドと国境を接する多民族国家です。日本にとってミャンマーは、有望な生産拠点・市場として関心も高い国となっており、近年は二国間の互恵的な経済関係の強化が進んでいます。
 今回初めての実施となったミャンマーでのフィールドスタディは、ミャンマー最大の都市・ヤンゴン市及び周辺の貧困地域や児童養護施設(孤児院)でのボランティア活動、ヤンゴン大学の学生との交流などを軸に、2月21日から28日までの日程で実施され、18人の学生がここに参加しました。

入念な事前準備。そして出発

 今回、プログラムの安全を担保するため、また、より実り多きものにするため、いつにも増して入念な事前学習及び準備に取り組みました。本学に在籍しているミャンマー人留学生にも参加してもらい、情報収集、外国語学修、予定表作成、ボランティア活動の分担、交流準備、そしてチームビルディングなどに取り組みました。
 国際部では児童養護施設(孤児院)への支援物資を募り、最終的には段ボール5箱分もの古着や書籍、おもちゃなどが集まりました。今回とくに力を入れたのが、子どもたちへの「歯磨き指導」。実施にあたり、大阪府高槻市に本社を置くサンスター株式会社から480本もの歯ブラシを寄付して頂きました。

ミャンマー到着。初めて見る光景

 マレーシアでのトランジットを経て、2月22日(日)、ミャンマーに到着しました。そこで、学生達を迎え入れてくれたのは、日本では目にしたことのない「東南アジアの都市」の光景でした。一行を乗せたバスは、ヤンゴン市内を走り抜け、本プログラムの受入・協力機関であるミャンマーYMCAへと。そこで、笑顔がまぶしい事務局長のMaung Maung Win氏やボランティアスタッフの方々と初対面しました。事務局長からの挨拶と、ボランティアスタッフによる活動紹介、学生たちの自己紹介、支援物資の贈呈、夕食を交えての歓談などを行い、歓迎式はあっという間に終了時間を迎えました。期待と不安が入り混じる中、それでも学生たちは遅くまで、翌日からのボランティア活動の準備に追われていました。

子供達やミャンマーの人々との交流を通じて

 いよいよボランティア活動開始です。
 今回のプログラムは、弱者救済・支援ボランティアや地元住民との交流などを主な目的としています。学生たちは、貧困地域での家屋の補修や手押しポンプの取り付け作業、児童養護施設(孤児院)の子どもたちを対象とした衛生教育や各種の交流(日本の文化、日本語)などに取り組みました。
 ボランティア活動初日、学生たちは独居老人の家屋補修ボランティアを行うため、Hlaing Tha Yarという貧困地域に向かいました。木や板のようなものを利用して造られた家屋、靴を履いていない子ども達、未舗装のデコボコ道、雑然とした街並みに、学生達は驚きを隠せない様子でした。作業場となった家は大変狭く、急遽学生を二つのチームに分け、半分は補修作業、残り半分は近所の子ども達との交流を行うこととしました。気温が40℃近くにまで上がる中、現地スタッフからの説明を聞きながら、床の張り替え作業を行い、そして、日が傾くころにやっと1軒分の作業が完了しました。
 児童養護施設(孤児院)では、子ども達と「遊ぶこと」がメイン。サッカーやバレーボールなどのスポーツに興じ、折り紙やあやとりなどの日本の遊びに一緒に取り組むと、最初は恥ずかしそうにしていた子ども達の目はみるみる輝きを増していきました。キラキラした瞳で無邪気に笑う子ども達から多くの元気をもらいました。そして、そこにいた誰もが、「豊かさ」や「幸せ」について考えずにはいられませんでした。
 「歯磨き指導」では、本学学生が子ども達に「正しい歯の磨き方」を教えました。サンスター株式会社から寄付して頂いた480本の歯ブラシを子ども達に配り、事前学修の時に準備した、手作り感溢れるポスターを使用しながら参加学生達が手本となり、子供達に歯磨きの大切さや虫歯予防について説明しました。
 ヤンゴン大学の学生との交流では日本語学科の授業に参加し、本学学生が授業補助を行いました。コミュニケーションは全て英語で行われます。現地学生達の英語の堪能さに影響を受け、あらためて英語の大切さを知ることとなりました。

ミャンマーで学んだこと

 2月28日(土)、学生達は1週間のミャンマー滞在を終えて、帰国の途に就きました。ほとんどの学生の顔には安堵と寂しさが入り混じった複雑な表情が浮かんでいました。
 帰りの飛行機の中、学生たちの口からは「また参加したい」、「豊かさについて考えた」、「英語をマスターしたい」、「ミャンマーの子どもたちの役に立ちたい」など、様々な意見がでました。そんな中、誰かがぼそっとつぶやきました。
 「助けてもらったのは、教えてもらったのは、自分達だ…」。
 学生たちはミャンマーで様々な優しさ、温かさに触れました。海外フィールドスタディは、適応力や好奇心・積極性を高め、学修のモチベーションを高める目的で行われていますが、それだけではなく、こうした気づきを得られる事も重要な意義の一つだと言えます。
 次のフィールドスタディでも、学生諸君の活躍を期待しています。

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