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教育研究 2015.01.27

大学演習法学部グローバルクラスが、大阪市大正区でフィールドワークを実施

 1月9日(金)から10日(土)にかけて、大学演習法学部L04クラス(担当:菅原絵美法学部助教)のフィールドワーク・合宿が実施されました。
 L04クラスは日本人学生と共に、中国・ベトナムからの留学生も所属しており、普段の学びを通じて他文化理解を深めてきたグローバルクラスです。
 この取組は、大阪市大正区の沖縄コミュニティに関するフィールドワークを通じて日本社会の中にある「内なる多様性」を考えること、「日常を問うこと」をメインテーマに行ってきた1年間の学修のまとめを行うこと、そしてクラスに所属する学生同士のさらなる交流を深める事を目的に企画されました。

大正区内をフィールドワーク

 大正区には、戦前の世界恐慌期に起きた食糧難から逃れるため、仕事を求めて多くの沖縄人が移住してきた経緯があり、現在も沖縄にルーツを持つ区民が多く在住している“リトル沖縄”とも呼ばれる街です。
 しかし、移住してきた沖縄人たちは、言葉や文化の違いから、仕事や住居の確保などの面で差別に直面してきました。こうした歴史的背景を踏まえつつ、関西沖縄文庫を主宰する金城馨氏の案内のもと、「大正区コミュニティセンター」や「昭和山のソテツ」など、区内各所にある“大阪における沖縄人の歴史を語る場所”や、“沖縄文化との関わりが垣間見えるスポット”を巡りました。

「互いを認め合うことが大切」

 夕方まで4時間かけて市内各所を巡ったフィールドワークは、関西沖縄文庫での金城氏による講演で締めくくられました。戦前の沖縄人集落の映像が収録されたビデオを鑑賞し、沖縄人が大阪でどのように生きてきたのか、沖縄と日本、そして大阪との歴史について教えていただきました。
 大正区を歩いてガイドしてくださったときの柔和な雰囲気とは打って変わって、真剣な顔つきで語りかける金城氏の話に、学生たちは知的好奇心を刺激されたようでした。
 金城氏からは「言葉も文化も異なる沖縄と日本が共に生きていくうえで、違いを違いとして受け止め、互いを認め合うことが大切である」という熱いメッセージをいただき、学生との間で活発なディスカッションが行われました。

阪南キャンパスで発表・ディスカッション

 フィールドワーク終了後は、場所を本学の阪南キャンパス(大阪府阪南市)に移し、フィールドワークを振り返っての発表・ディスカッションを行いました。大正区に沖縄出身者が多く住んでいることの驚き、「沖縄」と「大阪」の違いを認め合いながら共生するための方策など、様々な意見が飛び交いました。
 大学演習で学んだ知識や能力を活かし、今後の専門分野の学修に積極的に取り組んでいってくれることを期待しています。

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