2023.07.12 トピックス 【経済学部】専門を活かすキャリアとは キャリア・就職 教育・研究

経済学部の1年生が全員履修するキャリア開発Aの第11〜13回の授業では、実務経験豊富な経済学部教員によるリレー方式の講義が行われました。 

共通テーマは『専門を学ぶことによる自身の強みの理解』です。経済学部での専門の学びが自身のキャリア形成にどのようにつながるか。受講する学生は、教員の様々な現場での実務経験を踏まえた講義を通して、自身の未来や社会の未来を考えました。 
 
第11回は、元内閣府官僚の嶋田教授から「最近の物価上昇とそれに対する行政の施策」を学びました。その上で学生たちは、自分を政策プランナーの立場において物価上昇への政策対応を検討し、授業内で発表を行いました。 

経済学部ではデータ分析のスキルも磨かれます。統計学や計量経済学を学ぶことで、大量のデータを扱い、統計的な手法を用いてデータの分析や予測を行う能力が身に付きます。政策を立てた後も効果を評価するためのデータの収集や分析が求められます。経済学部で培ったデータ分析のスキルを活用することで、客観的な根拠に基づいた意思決定を行えることが自身の強みになると分かりました。 

第12回は、エネルギー関連シンクタンクでの経験がある伊勢教授から「持続可能なエネルギー政策」を学びました。これからは民間に就職しても公務員になっても、エネルギー問題は避けて通れないテーマです。 

経済学の視点からエネルギー需給や価格形成のメカニズムを理解し、主要国のエネルギー政策の評価や経済効果の分析を通じて、エネルギー産業の方向性や経済への影響についての知識を深めました。また、エネルギー関連企業以外の業界であっても、エネルギーのユーザーとしてエネルギー問題は共通の課題であり、学んだ知識が活かせることも経済学部生の特長であることが示されました。 

第13回は、関西経済連合会の理事として都市インフラ整備の最前線に携わっていた藤原教授より大阪・関西万博を事例に都市計画の仕組みを学ぶ機会が提供されました。 

2025年に開催される大阪・関西万博には、万博そのものはもちろん、投資・インフラ整備によって関西経済を活性化させる可能性があります。また、訪日外国人観光客の増加や地域産業の振興策の策定など、戦略的な取り組みを通じて関西経済の成長を促進できます。都市経済の知識を活かし、関西地域の経済発展に貢献するさまざまな職業の選択肢があることが経済学部の学生の強みであることを改めて理解しました。 

本学の経済学部では、日本の経済・社会情勢の変化やグローバル化の進展を踏まえ、卒業後の進路選択で重要となる社会観と職業観を1年生から段階的に養成することができます。自身の興味や適性に応じて、関連する業界や組織で活躍することができるでしょう。 

経済学部の専門教育科目での学びを活かし、社会での活躍につなげましょう!