2023.07.05 重要なお知らせ 生成AIを利用したレポート課題等の作成における留意点と成績評価における取り扱いについて(学生向け) 教育・研究

2023年7月5日
学生の皆さん
 
生成AIを利用したレポート課題等の作成における留意点と
成績評価における取り扱いについて(学生向け)
 
大阪経済法科大学
学長 中井英雄


 現在、質問に応じて自然な文章を作成するChatGPT等の生成AIが急速に普及し、学生の皆さんも手軽に利用できる状況になっています。
 これらの生成AIは、インターネット上などの膨大な資料を学習し、利用者が求める回答を生成するものであり、便利さの反面、学修や研究への利用にあたっては、以下に例を挙げるように多くの問題点が指摘されています。


1.自ら考え、自ら学ぶべき内容を生成AIに求めることは、皆さん自身の学修や考える力の養成にとって必要な機会を奪うことになりかねません。また、生成AIの回答(出力結果)をレポートや論文に用いると剽窃(ひょうせつ)*とみなされる場合があります。
 
2.生成AIを使用して作成した文章には、他者の著作物が含まれている場合があり、出典を付さずに引用することで、他者の著作権を侵害する危険性があります。
 
3.生成AIは誤った内容を回答する可能性があります。
 
4.生成AIを利用する際に個人情報を入力すると、情報漏(えい)につながる恐れがあります。

 
 したがって、本学では、授業内で課されるレポート課題や定期試験(レポート試験)、卒業論文において、生成AIが作成した回答をそのまま書き写したものは、成績評価の対象としては認められません。
 補助的なツールとして利用する場合は、以上のような問題を十分認識した上で、回答の正しさを検証するため必ず信頼のおける資料にあたり、正しい情報であっても一次資料を適切に引用するなど、慎重に利用してください。また、個人情報は生成AIに入力してはいけません。
 
 本学においては、生成AIに関する今後の動向を注視するとともに、学修や授業、成績評価における適切な活用のあり方等について、引き続き検討を進めてまいります。

---------------
* 他人の作品や論文を盗んで、自分のものとして発表すること。(出典:デジタル大辞泉)