2023.03.06 トピックス 2022年夏留学の報告会を実施 教育・研究 留学・国際交流


 2月28日に八尾駅前キャンパスにて、2022年夏から「英語圏1セメスター留学」に参加した学生たちによる報告会が行われました。
 留学した学生たちは、英語によるプレゼンテーションを行い、留学の成果を惜しみなく披露してくれました。また、これから留学に行く予定の1・2年生も参加をし、先輩たちの留学先で鍛えた「使える英語」を学ぶ貴重な機会となりました。
 
 以下では、報告会の内容をお伝えします。

 

留学を通じた成長



昨夏の「英語圏1セメスター留学」の渡航先は以下の通りです。
 
アメリカ : サンフランシスコ州立大学、クリーブランド州立大学
イギリス : ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)
オーストラリア : スインバン工科大学
カナダ : トロント大学
 
 各留学先で2、3のチームを作り、現地で撮った写真をふんだんに使いながら、英語でのプレゼンテーションが行われました。学生たちは留学先での学修を終え、数えきれないほどの成果と成長が見られましたが、そのなかの2つをご紹介します。
 
 1つ目に、トロントに留学した学生は、発表の際に原稿を見ず、聴衆を惹きつける魅力的なプレゼンテーションを展開していました。なぜこのようなプレゼン力が身についたのですか?と聞くと、現地の授業において、さまざまな社会問題に関するトピックが与えられ、それを即時に議論することが求められたそうです。そのようなトレーニングを通じて、英語での明瞭なスピーキング能力とディスカッション能力が鍛えられたと語っていました。
 
 2つ目に、オーストラリアの経験からです。英語力の向上をはじめとする成長には、毎日の生活リズムが重要だとの指摘がありました。日本を離れて、オールイングリッシュの環境に身を置くとき、健康や安全が第一の資源となります。日本で暮らしていると当たり前に感じることも、海外での実践の難しさと大切さを再確認したそうです。さらに彼は、このような環境を活かして、日本での生活リズムを見直しました。朝早くに学校に行って、コーヒーを飲みながら友人や先生との会話を楽しむことで、またとない日常会話のトレーニングになったそうです。

 
今回の留学が人生において持つ意味とは?
 留学のなかで感じたことは、その後の人生において貴重な財産となります。そのような「人生を変えるような体験」も報告会のなかで語られていました。
 
 なかでも、サンフランシスコに行った学生は、留学先でホームレスの人との遭遇が忘れられない体験となったと語ります。彼女は、留学先の大学からの帰路、ホームレスの人と遭遇し、突然話しかけられ、非常に驚いた体験を共有してくれました。
 
 帰国後にこの体験を振り返り、サンフランシスコの現状について調べてみたそうです。すると、西海岸最大の都市であるサンフランシスコでは、近年、ビックテック(アメリカに拠点を置く世界的なIT企業群)の進出により、土地の再開発と高級化が進み、同地に長く住むローカルな人々の生活が苦しくなっている現状が浮かび上がってきたそうです。
 
 現地での日々の英語学修はさることながら、上記の体験と帰国後の振り返りを通じて、サンフランシスコのような「グローバル・シティ」における社会問題を肌で実感する貴重な機会となったようです。

 
留学に行く前に/留学に行っているときに「こうしておけばよかった!」


 留学に行った人たちに、行く前/行っているときの教訓を尋ねました。たとえば、留学に行く前には、綿密な計画と準備が必要だということを改めて実感したとの感想が多く聞かれました。英語の準備はどんなに周到に行ってもしすぎることはありません。
 
 また、持ち物から普段の生活リズムまで、日本では当たり前だと思われていることも、海外では環境が変わり、それに適応していくことの重要性が強調されていました。
 
 さらに、現地社会について、徹底的に調べ尽くして行くべきだったとの声も聞かれました。留学先で目にする風景や手触りは、いつのときも新鮮で、印象的に映ります。そのような風景の背後にある奥深い歴史を知るためにも、これからの事後学修会で、留学の振り返りをじっくり行って行く予定です。




 大阪経済法科大学の国際学部では、多彩な留学プログラムを用意しております。今回の報告会でご紹介した「英語圏1セメスター留学」から、短期での「海外語学研修」、英語や現地語で専門的なテーマを学ぶ最上位プログラムの「交換留学」、そして海外現地を訪れ短期間でテーマに沿った学修に取り組む「フィールド・プロジェクト」などです。
 
 今後も留学中・帰国後の学生インタビューや、プログラム紹介を予定しておりますので、ぜひご期待ください。