2022.11.08 トピックス 「備えあれば憂いなし」―留学生宿舎での命を守る取り組み― 学生生活 留学・国際交流




10月29日(土)、朝7時半。普段なら静まり返っている時間帯、本学留学生宿舎の共用スペースに寮生たちが集います。この日は学期ごとに計画される防災避難訓練の実施日でした。
 
四季折々の美しい景観が楽しめる日本は、豊かな自然の恩恵に浴する一方、台風や地震などの災害発生数が多い国として知られています。「災害はいつか必ず起こる」、そして「自分の身は自分で守る」という考えのもと、常日頃から様々な事態を想定し、万が一の場合に備えておくことが必要です。
今回は、先日実施された防災避難訓練の様子をお伝えします。
 
非常ベルの鋭い音が廊下に響き渡ると、寮生たちが続々と部屋から降りてきます。急ぎ足で屋外の避難場所に向かう学生たちの表情は、訓練とは言え、真剣そのもの。全員の無事を確認できた後は、消火器の使用法に関する説明、そして、実際に消火器を使った訓練を行いました。
 

 
屋内に戻って臨んだオリエンテーションでは、コロナ感染予防対策、AED使用法の他、防煙マスクや非常用発電機など、災害用備品についての説明がありました。いずれも寮生たちの安全に関わる大切なことばかり。担当職員の指導にも自然と熱が入り、周りの雰囲気も次第に引き締まっていきます。災害発生時に自らの命を守るのはもちろん、困っている他者をも助けるためには、正しい知識と経験、冷静な行動が求められることを理解するよい機会となりました。
 

 
コロナ禍で対面での訓練もままならなかった中、1年ぶりに対面で実施された防災避難訓練。今回の訓練は、よりリアルな「現場」を経験できたという点で、大きな意義があったと思います。そして何より、訓練を通じて芽生えた寮生同士の絆が、今後の大学生活においてより深く、一層強固なものとなることを期待しています。