2022.09.01 トピックス 【経営学部】ICTビジネス特別演習にて企業に向けた課題解決案の発表会を開催 教育・研究

 7月22日(金)経営学部 津田ゼミ(専門演習ⅡA)にて、協賛企業である大阪菅公学生服株式会社の稲田 達也部長をお招きし、事前にご提供いただいた課題に対する解決案の発表会を行いました。同社では、顧客である生徒の進学先(中学校または高校)の指定学生服縫製のための採寸について、従来からのメジャーによる採寸に加え、場所と時間の制約のないスマート採寸(全身をスマートフォンのカメラで撮影)を広めようとしています。しかし、顧客からは、生徒の成長予測が難しい中でのスマート採寸では不安という声があることから、この不安感を取り除き、スマート採寸を広げるための改善案を提案するものでした。

 1カ月の検討期間とその間の質疑応答を経て、5チームからの提案・発表がありました。学生は「スマート採寸における測定結果に生徒個々人の特徴を加えるのが難しい」と課題認識をしたうえで、関係する情報を調べ、企画立案と説明資料のまとめ、プレゼンテーションを行いました。
 発表会では、スマート採寸前後のプロセス面の改善と、顧客に対する説明資料の改善、採寸の仕組みにアパレル他社の仕組み(共同で開発しているバーチャル試着アプリ)の採用、3D試着による「見える化」など様々な提案がありました。
 稲田部長からは、新しい視点での提案を評価するとともに、ビジネスの実現性や収益性など経営面からの講評がありました。

 学生たちは、1つの経営課題に対して多方面から調査し、経営資源である人・モノ・金・情報を総合的に組み合わせて分かり易く説明することの重要性を学ぶことができたようです。今後は、経営学部で学修した理論を実践で活用できるような企画力の向上をめざして意欲を高めた様子でした。



 学生は、実際の課題と企業の生の声に接して、企業実務の難しさを知るとともにやりがいも感じていました。