2022.07.22 トピックス 【国際学部】1年生の基礎演習でビブリオバトルを実施 教育・研究


 国際学部1年生の基礎演習において、合同授業の取組としてビブリオバトルを実施しました。読書が好きな方はもちろん、本を手に取る機会が少なかった方も興味を持って参加できるのが、ビブリオバトルです。昨年度はコロナ禍の中で、オンラインで実施しましたが、今年は対面で実施しました。
 

ビブリオバトルとは?

 ビブリオバトルとは、立命館大学教授の谷口忠大先生が、京都大学大学院生時代に考案した本を紹介するゲームで、ルールは、つぎの3つです。第1に、自分が面白いと思った本を1人5分間で紹介する(5分間使い切らなければならない)。第2に、2分から3分の質疑応答時間を設ける。第3に、聴衆からの投票によって、チャンプ本(優勝作品)を決定するというものです。
 
 5分という限られた時間で本の魅力を語ることは、実際にやってみると難しいものです。あらすじだけを話しても、時間は大幅に余ってしまいますし、感想だけを話していては、聞き手にその本を読みたいと思わせることはできません。
 
 このように、ビブリオバトルは、要約力、プレゼンテーション能力、そして何より本に対する思い入れが試されるものなのです。ビブリオバトルは、教育の場で広がりを見せており、現在では大学生から小学生までビブリオバトルに親しんでいます。



 各クラス代表のバトラーたちは緊張しながらも本の魅力を熱く語っていました。バトラーたちが紹介した本は国際学部の専門学修に関連する書籍で、環境問題から政治に関連するものまで多岐に渡りました。
 多くの学生は今回のビブリオバトルをきっかけに、本を読みたくなったとアンケートで答えています。アンケートからは、面白い本を知ることができてよかった、紹介された本を早速読んでみたい、次回は自分もビブリオバトルで本の紹介をしてみたいといった声が聞かれました。夏休みでは、多くの学生が本に触れ、新たな知見を身に付けていくことでしょう。
 
 特筆すべきは来日したばかりの留学生たちの活躍です。限られた時間の中で日本語の本を読み、クラス代表としてビブリオバトルに出場した経験は彼らの成長につながったに違いありません。そして、彼らが努力する姿勢は、一般学生にも「自分たちも英語で人前で発表しよう」と思う良い機会になったことでしょう。