2022.04.25 トピックス ウクライナ人留学生が作る国際教育交流センターの空間、そして掲示板 学生生活 教育・研究 留学・国際交流



 本学には、この3月、戦火を逃れ日本に入国したウクライナ人留学生がいます。
現在彼女は、夢にまで見た日本での留学生活を始め、日々勉学に励むかたわら、国際教育交流センター(花岡キャンパスE号館1階)でさまざまな業務をサポートしてくれています。




皆さんの中にも、国際教育交流センターの入り口付近に設置されているデジタルサイネージや掲示板を見た人がいると思います。実は、そこに表示されるポスターのほとんどは彼女がデザインし作成してくれたものです。自分の思いやセンスを表現することができるこの作業は、彼女が大変得意とするところです。

毎週金曜日に実施されているE-Talk(英会話教室)の講師も彼女が務めます。流暢な日本語を話す彼女ですが、実は英語はそれよりもっと上手です。「学生達」の姿を思い浮かべながら、E-Talkの「カリキュラム作り」に挑んでいます。




そして最後にご紹介する彼女の活動がこちらです。



「英字新聞の切り抜き」です。国際教育交流センターには、留学情報や語学教材以外に、日本の新聞(朝日新聞)、英字新聞(New York TimesとJapan Times)が置かれています。
ある日、New York Timesを手に取った彼女が始めたのが、同新聞の記事の切り抜きと翻訳作業です。母国の情報を知りたい、また、ウクライナの置かれている状況を一人でも多くの人に知ってほしいという思いから、彼女はこの活動を始めました。

多くの学生達が気にも留めず、素通りしてしまうその場所に、彼女の思いがこもった「新聞掲示板」があります。そして、その向かい側には、ウクライナ紹介の掲示板が作られました。



今も家族が残る故郷、軍靴と砲弾に踏みにじられる母国を思いながら、自ら今できることを考え、前向きに歩を進めるその姿に、何かを感じるはずです。学友たちからの関心と「一言」が、彼女の力と希望になります。一度是非この掲示板を見に来てください。