2022.01.11 トピックス 【国際学部】大阪とマレーシアをつなぐ!(フィールド・プロジェクトI授業実践、担当:国際学部助教 岡部友樹) 教育・研究 留学・国際交流


 本学の国際学部の1年次重要科目の一つである「フィールド・プロジェクトI」(担当:国際学部助教 岡部友樹)の授業において、マレーシアからゲストスピーカー3名の先生をお呼びし、「世界を知る」きっかけとなる講義を行っていただきました。いつもであれば大阪から世界へ飛び立ってゆく学生たちは、今回はマレーシアとオンラインでつながり、興味津々に学びを深めました。
 

国際学部の「フィールド・プロジェクトI」はどんな授業なの?

 「フィールド・プロジェクトI」は、異文化体験と国際共修*に重きを置いた、国際学部ならでは授業です。この授業は、1年生の必修科目であり、アメリカ、ニュージーランド、中国、韓国、ベトナム、マレーシアなどのさまざまな国に赴き学修するプログラムになっています。
 
 これまでは現地に行って、「他の国を見聞する」のが1番の醍醐味でしたが、本年度はコロナ禍により座学での授業が中心となっています。しかしながら、対面とオンラインを活用した授業運営(ハイフレックス授業)を行い、日本にいながらも国際的な体験ができるプログラムとなっています。
 
 マレーシア・プログラムでは、本学と提携関係のあるマレーシア国立大学をはじめとした教育機関と協働して、授業を展開しています。それでは、以下に授業の様子を見ていきましょう。


*国際共修とは、文化や言語の異なる学生同士が、グループワークやプロジェクトなどでの協働学習体験を通して、意味ある交流(Meaningful Interaction)により相互理解を深 めながら、他者を理解し、己を見つめなおし、新しい価値観を創造する一連のプロセスのことを指します。
出典:東北大学グローバル・ラーニングセンター
https://intercul.ihe.tohoku.ac.jp/about/
 

マレーシアの先生、3名から講義をしていただきました!

 秋学期から幕を開けた本講義では、3名の先生に講義をしていただきました。1人目は、マレーシア国立大学のジョハン先生です。ジョハン先生は、マレーシア国立大学と本学間の留学事業に長きにわたって携わっており、日本へ何度も訪問されています。そのような経験から、マレーシア人の視点から見る日本の姿や、マレーシアを学ぶための基礎知識について、楽しそうな写真を交えながら講義していただきました。
 
 2人目は、マレーシア国立大学のマウラナ先生です。マウラナ先生は言語学を専門とする新進気鋭の研究者です。講義では、マレーシアの言葉である「マレー語」の文法と会話を、実際に発音をしながら楽しくに学びました。さらには隣国のインドネシア語との言語学的な異同について教えていただくなど、専門知にもとづく豪華な内容でした。

 そして3人目に、マレーシア工科大学のイザッティ先生です。イザッティ先生は、イスラーム経済・金融を専門とされ、数多くの著作を残されています。講義では、イスラームは日本でいう狭義の「宗教」にとどまらず、経済・金融・観光にも広くいきわたっている点を教えていただきました。さらには、マレーシアが推し進めるハラール政策について、豊富な資料をもとに最新の知見を披露いただきました。
 
 ハイフレックスによる授業、しかも英語で行われた講義でしたが、学生からは次々と質問が飛び交い、非常に充実した内容となっています。この授業のフィナーレとして、マレーシアの学生の方とのオンライン交流会も予定しています!