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クリーブランド州立大学 留学リポート

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 2023年の夏から、経法大生たちは世界各国に飛び立ち、留学先での学修に励んでいます。

 今回は、アメリカのクリーブランド州立大学(オハイオ州)に留学中の新熊涼葉さん(国際学部3年生)のリポートをお届けします。

 これから留学を考えている、海外での生活を知りたい、英語力の大幅アップをしたい方にはとっておきの内容となっておりますので、最後までお楽しみください。

大学での授業

 大学では1日3つの授業を受けています。どの授業でも自分の意見を述べることが求められ、グループを組んで発音や文法の確認をしたり、全体で特定のトピックについてディスカッションをすることが多いです。授業のなかでたくさんの会話が行き来するので、必然的にクラスメイトと仲良くなります。

 クリーブランド州立大学には様々な国から集まった留学生がおり、私が所属しているクラスのメンバーも先生も多国籍です。出身地が異なると英語の発音も全く違います。私は英語を学び始めた時から教科書的なアメリカ英語しか聞いてこなかったので、授業が始まって1ヶ月が過ぎるまでは、クラスメイトの英語がなかなか聞き取れませんでした。

 その悔しさをバネに授業中から放課後まで、たわいもないことでも積極的に英語で話すように意識しました。そして、留学が始まってから数ヶ月経つと、毎日の授業でたくさんディスカッションを経験した結果、クラスメイトとスムーズに話せるようになりました。

 経法大にも世界各国から集まった留学生がいますが、ここクリーブランドには、日本ではなかなか出会えないような、また初めて聞いた国からの留学生がいるため、多くの刺激を受けながら日々を送っています。

放課後のアクティビティ

 毎日の授業をこなしながら、その合間を縫って、クリーブランドの街やオハイオ州を満喫しています。そのなかでも、アーミッシュ・カントリー(Amish Country)に連れて行ってもらったことが思い出深いです。

 アーミッシュ(Amish)とは、現代アメリカにおいて18世紀の生活様式を保ちながら暮らしている人々の総称であり、キリスト教の一宗派です。アーミッシュの人々が暮らす場所(カントリー)では、自給自足に近い生活が行われており、移民した当時の生活が続けられています。たとえば、彼ら/彼女らは、世俗的な世界から離れ、質素な服装で農牧業に従事しながら、電気・自動車・洗濯機・スマートフォンなどの現代技術を選択的に「不使用」しています。
(参考:森本あんり(2002)「アーミシュ」大貫隆ほか『岩波キリスト教辞典』岩波書店、38頁)

 街を歩いていると、自動車の代わりに馬車を使っている光景を多く見かけます。スマートフォンをはじめとした現代的な機器を肌身離さず使っていた日本の生活に対して、このような生活を送っている人がいることを目の当たりにし、価値観が180度変わるような体験となりました。私も馬に乗ったり、そこで手作りされたものを食べたりするなど貴重な体験をさせていただきました。

今後の目標

 あっという間に2ヶ月が過ぎ、最近は帰国がどんどん近づいていることを実感しています。残された時間で、更にスピーキング力に磨きをかけたいと考えています。そのために、どのような場面でも英語を話すことを恐れず、多くの人とコミュニケーションを図り何事にも挑戦することが大事だと感じます。さらには、上記のアーミッシュの体験で得たような思い出を一つでも多く作りたいです。

 この留学に関わってくれている全ての人への感謝を忘れず、有意義な時間を過ごしたいです。

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