コロナ禍に進路を変更して、
入国審査官をめざした話

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大学受験に向けた勉強を進めながら「私は将来、何がやりたいんだろう」と考えていました。
これは、どの大学を受験するかにも関わる重要な問題。自分の「好き」とじっくり向き合った結果、「私は飛行機が好きで、空港が好きで、グランドスタッフが好きだ」と気が付きました。
だったら、国際学部のある大学で、留学もできる大学がいい。そんなことを考えながら大学を探し、ANAエアラインスクールや英語漬けになれそうな学修環境が整っている経法大に出合い進学を決意しました。

入学後は、ネイティブの先生が教えてくれるオールイングリッシュの授業で、リスニング力やスピーキング力が伸び、思い描いていた以上の学修環境に満足しています。
特に印象に残っているのは「Readings for Global Issues」で、SDGsで掲げられている17ゴールについて英語で学修したこと。貧困やジェンダー、環境問題に至るまで、国や企業のさまざまな取り組みを知ることで、世界の見え方が大きく変わりました。

ただ、ひとつ。夢に向かって学修を進めている中で気がかりだったのが、新型コロナウイルス感染症の流行です。
世界規模で大きな影響が広がっていく中で、私がめざしていた航空業界も大打撃を受けました。世界中の航空会社で運航数が激減し、収益も大幅に悪化。大手航空会社が新卒採用の中止を発表する状況を受けて、泣く泣く進路を変更することに。この現実に当初はかなりショックを受けましたが、友人や先生に支えられて何とか気持ちを立て直すことができました。

「くよくよするより行動しよう!」
そう決めた私は、航空会社以外にも空港や飛行機と関わりながら働ける職種はないかを調べはじめました。行動を起こせば道はひらけるもので、調べていく中で「入国審査官」という新たな目標を見つけることができました。
入国審査官は主に、訪日外国人の「出入国審査」、在留外国人の「在留資格審査」、入国管理法の違反者に対する「違反審査」、そして「難民認定に係る調査」を行う職種です。
今後は訪日外国人観光客の数も回復していくはずですし、外国人労働者の受け入れも活発になっていくはずです。今より多くの外国人が日本に入国・在留することになるので、入国審査官が担う役割・やりがいはとても大きいと感じました。

入国審査官になるためには、まず国家公務員採用試験に合格する必要があるので、今は採用試験に向けて「Sコース」で試験に直結した勉強を進めています。
そして、実際の業務で重要になってくるのがコミュニケーション能力です。入国審査官はさまざまな国の人と接しますが、国によって文化も宗教も考え方も異なります。だからこそ、異文化理解に根ざしたコミュニケーション能力が求められるのです。
今後は、英語力を伸ばすことはもちろん、国際政治や経済、環境保全・開発問題など幅広いテーマの学修に取り組んで、グローバルな視点で物事を考えられる力を磨いていきたいと思っています。

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