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都市経済研究会 官庁訪問(in 天満労働基準監督署)

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2月12日(木)に都市経済研究会は官庁訪問の一環として、天満労働基準監督署を訪問しました。今回は、働く人の安心安全を守る労働基準監督署の役割や実務について学ぶ貴重な機会となりました。当日は、公務員志望の学生等20名が参加し、将来の進路を具体的に考える中から、実際の業務内容や働き方について理解を深めました。行政の現場で働く職員の方々のお話を直接伺うことで、仕事の責任ややりがいをより現実的に捉える機会となりました。

労働基準監督署とは?

労働基準監督署は、働く人を守るための機関です。例えば、「給料が支払われているか」「長時間働かされすぎていないか」「危険な環境で無理に働かされていないか」等を確認します。社会で働く人が安心して仕事ができるように、ルールがきちんと守られているかをチェックする仕事をしています。もし会社が労働基準法などの法律を守っていない場合は、直すように指導します。また、仕事中のけが(労災)があったときの手続きも行っています。労働基準監督署は全国に321カ所あり、大阪府内には15カ所あります。そのうちの一つが、天満労働基準監督署です。

監督署内の見学と使用道具の説明

当日は、監督署内の各部署を見学しました。「監督課」「安全衛生課」「労災課」「業務課」の4つに分かれていました。その中でも最も規模が大きいのが労災課です。仕事中のけがの申請受付から認定、給付に至るまで幅広い業務を担っており、職員数も最も多い部署となっています。また、施設内には仕事中のけがの認定後に状況確認を行うための部屋や、任意で事情聴取を行うときに使用する取り調べ室も設けられており、見学しました。
また、建設現場などでの高所作業の安全確認に使用する安全ハーネス(墜落制止用器具)や、設備や作業環境の状況を確認するためのメジャー(巻尺)等具体的な道具の使い方の説明を受けました。実際に安全ハーネスの装着もしました。学生からは意外に軽いや、思っていたより重たい等の個々の感想が聞かれました。

若手職員・中堅職員との座談会

見学後には座談会が行われ、学生は2グループに分かれて実施しました。15分間の座談会を2回転行い、1年目の職員の方と13年目の職員の方にご対応いただきました。
学生からは「なぜ労働基準監督官を志望したのか」や「仕事のやりがい」「仕事の大変さ」等を質問していました。今回の座談会で特に印象的だったのは、建前だけでなく本音も交えた率直な回答をいただけたことです。1年目の職員の方からは、「理想と現実のギャップ」や「覚えることの多さへの戸惑い」といった正直な思いも語られました。
その一方で、労働者の方から感謝の言葉をいただいたときのやりがいや、自身の成長を実感できる瞬間についてもお話がありました。公式な説明だけでは分からない「現場のリアル」を知ることができた貴重な時間となりました。

今回参加した学生からは、「労働環境の状況を確認し、違反があれば指導するだけでなく、事業者と丁寧にコミュニケーションを重ねて信頼関係を築き、適切な指導を行うことが重要だと理解できた。」や「実際の事故が起きた時に使用する安全器具をつけたり、刑事ドラマで見るような物を使って調査するというのも興味深かった」という感想がありました。また、入職1年目の職員の方との座談会では「勉強するポイントや公務員採用試験対策のポイントを教えていただき、大変参考になった」といった感想が寄せられました。
今回の官庁訪問を通して、労働基準監督署の役割の大きさと、現場で働く職員の責任の重さを実感することができました。法令に戻づいて指導する「監督」という側面だけでなく、働く人の生活や安全を支える存在であることを、見学や座談会を通じて具体的に学ぶことができました。

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