<地域総合研究所> Regional Research Institute

大阪経済法科大学は、2008年4月1日、「地域に関する総合的かつ学際的な共同研究及び調査を行い、もって地域社会の発展に貢献すること」を目的に「地域総合研究所」を新たに設立しました。本学が立地する八尾市及び隣接する東大阪市地域は、古来より河内国と称され大和と難波の中継地として栄えた歴史ある地域です。現在は、ハイテク技術を取り入れた、「ものづくりのまち」、活力のある中小企業が集積する地域として全国的に知られていますが、本研究所では、主として、この八尾市及び東大阪市を中心とする河内地域とその周辺を対象とした研究活動に取り組んで参ります。設立趣旨にもありますように、本学では、創設以降、地元を中心とした地域貢献を実現すべく、教職員や学生と地域のひとびとの協力のもと、多様な事業を展開してきました。本研究所の設立により、今後、これらの事業を一層推進し、地域貢献事業として結実させることを願っています。

所蔵資料紹介

名所図会(めいしょずえ)

名所案内記(名所地誌)の一形式。名所の景観を写しながら、神社仏閣の祭典・法要、民間の祭礼や年中行事など、四季折々の風俗を精密に描き出し、さらに和歌、俳句、その他を画中に書き込んで、画を見るだけで名所の旅を続ける楽しさを味わえるようになっていた。「名所図会」の総数は、明治のものまで入れて実に60種余りに及び、近畿、東海道、関東のものが多い。18世紀の中ごろから19世紀にかけての日本人の旺盛(おうせい)な知識欲と、物見遊山(ものみゆさん)を兼ねた名所巡りの盛況を表しているといえよう。

本学ではこの内、河内(本学の所在する八尾市を含む大阪東部地域)図会、摂津(大阪市、堺市、阪神地域)図会、和泉(大阪府南部地域)図会を所蔵している。

(河内名所図会より)

河内名所図絵(一部抜粋)

摂津名所図絵(一部抜粋)

和泉名所図絵(一部抜粋)