2020.12.25 トピックス 法学部専門科目「スポーツビジネス法務」の講義内グループワークを、学会で発表! 教育・研究 社会連携

 法学部・企業キャリアコースの専門科目「スポーツビジネス法務」では、講義の中で即席のグループを作って、プロスポーツに関する事例問題について議論しあうという、アクティブラーニングとしてもかなり珍しい、意欲的な取り組みを続けてきました。その成果が、12月に行われた「スポーツ法学会全国大会」でも発表されましたので、ご紹介します。
 

「スポーツビジネスモデル」の中核科目――スポーツビジネスを切り口に、ビジネス法務の実践的学びを深める

 科目「スポーツビジネス法務」は、法学部でも民間就職を目指す「企業キャリアコース」のうち、「スポーツビジネスモデル」の中核科目として、2016年度からスタートしました。3・4年次向けの発展科目として、2年次までのビジネス法の学びを、スポーツビジネスを素材としてさらに深めていきます。
 グループワークではたとえば、「スポーツチームから、新たにアイドルグループをつくることになった。選手がその活動を嫌がった場合、解雇しますか?他に良い解決方法がないか、法務部として見解を示してください。」などといった事例が出題されます。あなたならどう考えるでしょうか?


 

国内でも数の少ない第一線の実務家ゲストと、企業インターンへの接続

 もっとも、「スポーツ法」という分野は、一般にはマイナーです。プロ野球の代理人や、プロテニスのエージェントなど、実は良く知られているはずの重要な分野なのですが、それを専門とする者の数はごく限られています。この点、本学の科目はそうした第一線の実務家をお招きすることに成功し、大阪弁護士会のスポーツ法系研究会の全面的な協力も得て、年々内容を充実させ、ついには学部独自の企業インターンにもつなげられるものとなりました。その成果はスポーツ法学会でも、法と教育学会でも発表され、高い評価を受けています。


 

グループワークで実例を学び、企業インターンで実践する

 「スポーツビジネスモデル」は2021年度には5年目を迎え、新たに《スポーツを手掛かりに法律を学びなおす》科目としての「スポーツ法概論」と、「スポーツビジネス法務」の特別プログラムとしての「スポーツ企業インターン」へと展開してゆくことになりました。スポーツが好きな方、ビジネス法務に関心がある方は、ぜひ本学で学んでください。