2021.12.03 トピックス ワイカト大学による特別講義-OUEL海外協定校チャンネル2021 第13弾- 留学・国際交流


 「OUEL 海外協定校チャンネル 2021」。11月26日、ワイカト大学(ニュージーランド)のDwayne Hansen先生の特別講義「Māori Culture in new Zealand」が開催されました。
 ラグビーの試合で、ニュージーランドの選手たちが、ハカを踊っているのをご覧になったことはありますか。自身の四肢を打ち、舌を出して相手を威嚇する勇猛な踊りであり、ニュージーランドの先住民族であるマオリの伝統文化です。Hansen先生は、マオリの末裔であり、マオリ文化に精通されています。今回は、本学のために、特別にマオリ文化の講義をしてくださいました。
 この講義は、国際学部の留学・体験科目である「フィールド・プロジェクトI」のニュージーランド・プログラム(国際学部 吉良助教担当)と連携して行われました。世界各国のコロナ禍のために、ニュージーランドへ入国することは現時点ではまだできません。しかし、ワイカト大学の講義を受けることができた学生たちは、ニュージーランドに対する興味を益々かきたてられました。このように日々の授業科目と留学が有機的に結びついている点が本学国際学部の特徴です。
 

マオリ文化

 Hansen先生の講義は、マオリがどのようにしてアオテアロア(マオリ語でのニュージーランドの呼称)にやってきたのかといった、マオリの来歴にはじまりました。特にマオリの歴代首長の物語、なかでも、現在、最もよく知られているハカの「カ・マテ」を創作した首長テ・ラウパラハが「カ・マテ」を生み出した経緯について、学生達は熱心に聞き入っていました。なんと、「カ・マテ」は敵を威嚇することが目的ではなく、戦闘の後に命拾いをした喜びを表現するための踊りだったのです。
 次に、マオリ文化を代表するトピックについて講義がなされました。鼻と鼻を合わせるマオリの挨拶様式であるホンギ、マオリの集会所であるマラエ、マオリの伝統的な調理方法であるハンギといったマオリ文化が紹介されました。
 とりわけ印象的だったのは、マオリの刺青であるタモコです。近年では、女性のタモコが再興の兆しを見せており、タモコを施した女性の大臣やニュースキャスターの写真が提示されました。
 

ワイカト大学とは

 ワイカト大学は、ニュージーランド北島のハミルトンに位置し、法学部、経営学部、人文社会学部、情報学部、教育学部、マオリ太平洋開発学部などを擁する国立の総合大学です。多様な文化的背景を持った学生と学べること、生活の利便性、そして、美しい自然環境から、ワイカト大学は人気の留学先の1つとなっています。
 
 <OUEL協定校チャンネル>は、「世界の授業」をオンラインで気軽に受講できる、コロナ禍中だからこそのチャンスです。次回は、アメリカのサンフランシスコ州立大学の先生が講義を実施してくださいます。多くの学生さんの参加をお待ちしています。