2021.08.27 トピックス 【アメリカ留学】法学部生の海外留学 教育・研究 留学・国際交流


 
この間トピックスでお伝えしてきたように、本学では9月からのサンフランシスコ留学への準備を着々と進めています。「留学」というと国際学部のイメージが強いですが、実は他学部であっても留学することが可能です。

実際、今回も志高い法学部の学生たちが留学に名乗りをあげました。
そこで今回は、「法学部生にとっての海外留学」について紹介します。


 

学部を超えた「留学」の有用性


大阪経済法科大学は、建学の理念として「教育研究を通じた人権の伸長と国際平和への貢献」を掲げ、長年にわたって大学をあげて「グローバル人材」の育成、輩出に注力してきました。

建学の理念とその具現化のための取組は、国際学部に限らず、各学部のカリキュラムポリシー(CP)やディプロマポリシー(DP)にも例外なく反映されています。

今回の留学に4人の学生が参加する法学部では「個人から国家間の諸関係に至るまでの現代社会の当面する諸課題を理解し、正義と公平に基づく法的素養を持って、その解決策を考える市民の育成」をDPのひとつとして掲げています。

すなわち、法学部では、「越境する」俯瞰的な視点から社会を観察、考察し、実践する能力を学生に求めているということであり、そのために留学が有用であることは言うまでもありません。

 

留学に参加する法学部生の様子



今回の留学に参加する法学部生は、一様に、入学時あるいは高校時代から海外への留学を強く希望し、努力を傾けてきた学生達です。希望する進路も「公務員」や「法曹」など、法学部らしさが目立ちますが、共通するのは海外留学を自身の大学生活の「不可欠で重要なもの」であると位置づけていることです。
 


今回の留学について聞いてみると、


「今回の留学はチャレンジ。目標は、英語力の向上、そして就職活動に活かしたい」(法学部3年生、男子)
「留学を通して自分の考えや意思をしっかり持った自立した人間になりたい。
すべてに積極的に参加して主体性を身につけ、実践的な英語力を身につけたい」(法学部2年生、女子)


といった前向きな答えが返ってきました。
 




最後に、留学出発までまだまだ沢山の困難が残されていますが、本学法学部長から学生達へのエールが届いているのでここに紹介します。





 

大島法学部長からのエール(サンフランシスコ州立大学留学派遣にむけて)




今回の留学に参加する法学部生は、一様に、入学時あるいは高校時代から海外への留学を強く希望し、本年度のサンフランシスコ州立大学への留学には、法学部からも4名の学生が参加を表明し、現在準備を進めています。

困難な状況の中にあっても、自ら設定した目標に向かってチャレンジするその姿に頼もしさを感じます。また、その決意を後押ししてくださった保護者の皆様のご理解と決断に敬意を表します。

海外留学は、法学部生にとっても大変有益な教育プログラムの一つです。法学部の授業は、法学又は政治学を中心に展開されており、一見海外留学とは無縁に見えるかもしれません。

しかし、法学や政治学を学ぶことは、多様な価値観や利害関係をいかに調整して社会を機能させるのか、その方法は何かを学ぶことにほかなりません。海外留学で得られる経験は、このような学びに直結するものだといえます。

たとえば、留学を通じて得られる多文化への理解は、法学部が目指す多様な価値観を理解する上で非常に有益です。また、今までの専門科目で学んできた法や政治に関する制度について、多方面から比較検討することができ、
より重層的に理解することにもつながります。

特に文化や言語を異にする環境下では、他者との違いがより表面化し、協調・協働する能力が実践的に涵養されていきます。そして、その実践自体が、他者を説得する上で重要な論理的思考力と豊かな表現力に繋がることでしょう。

上記の点は、本学法学部が養成する人材について規定したディプロマ・ポリシー(DP)と完全に一致するものです。

目の前の困難に臆することなく、海外へ学びの機会を求める勇気と意欲は、他の多くの法学部生にとってのロールモデルとなるでしょう。留学先では勉学と共に、多くの人と関わりをもって、今後の飛躍につなげていってほしいと思います。

法学部も教員が一丸となって、皆さんの安全の確保と学修成果の達成に向けて最大限尽力するとともに、学生の皆さんが有意義な時間を過ごせるようにサポートしていきます。留学を終えて成長した姿を目にできることを楽しみにしています。