2021.08.09 トピックス ウズベキスタン・タシケント国立東洋学大学による特別講義 ―OUEL 海外協定校チャンネル 2021 第八弾― 学生生活 教育・研究 留学・国際交流


「OUEL協定校チャンネル 2021」。舞台は前回の東ヨーロッパから中央アジアへと移ります。
今回の講義は、西洋と東洋が出会うシルクロードの街、ウズベキスタン・タシケントからです。
 
講師は同国の名門大学、タシケント国立東洋学大学のShunkor Shomorodov教授(以下、シュンコル教授)。

シュンコル教授は、同大学における日本語教育を担当している日本語の専門家です。また、日本-ウズベキスタン両政府のプロジェクトに参画するなど、実務家としても豊富な経験をお持ちです。
 
若かりし頃、テレビで流れた日本の映画「おしん」を見て、日本に関心を抱いたシュンコル教授。何度も日本を訪れている親日家で、日本の民間企業で働いた経験もあるそうです。シュンコル教授は、その時のことを「日本社会を内面から見つめるためだった」と振り返ります。そんなシュンコル教授が日本での生活で強く感じたことは、「日本人はウズベキスタンのことについてほとんど知らない」という事実。そして、その感覚は現在でも変わっていないと感じているそうです。

講義をお願いする過程で、「OUEL海外協定校チャンネルの目的は、コロナで閉じ込められた日本の学生達に世界と繋がるきっかけを提供すること」と伝えたところ、シュンコル教授から「であれば、自身が担当する講義は、専門的な事よりも、むしろ日本の学生がウズベキスタンという『未知の国』を知るきっかけを提供したい」という答えが返ってきました。そんな経緯から、今回のテーマは「東西の十字路ウズベキスタンという国」に決まりました。
 


 

まるでウズベキスタンを旅しているような講義

冒頭、日本の友人に教えてもらったと、自らを「ウズベキスタンの細川たかしです」と名乗るジョークで学生達の心をつかみます。これには学生達も笑顔で返すしかありません。

講義は、「『〇〇スタン』という国の名前を聞くと、砂漠の国をイメージする人、更に言うと『何か怖い国』というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか」と問いかけから始まりました。

その後、様々な写真やデータが画面に表示されます。雄大なシルクロードの風景から、都市・街角の雑踏、バザールの熱気や見たこともない料理などなど。画面を見ながら講義に耳を傾けていると、中央アジアの世界、ウズベキスタンという異郷を旅しているかのような錯覚に陥ります。

その効果もあってか、講義終了後のフィードバックのほとんどが、「ウズベキスタンについてもっと知りたい」「ウズベキスタンに行ってみたい」というコメントでした。
 




 

タシケント国立東洋学大学とは

ウズベキスタンのトップユニバーシティーの一つで、中央アジアにおける優れたアジア研究機関として名声を博しています。特に日本語教育においては、そのレベルの高さから、中央アジア最高レベルの日本語教育・研究機関と言われています。
 
 



 

「OUEL協定校チャンネルとは」


「コロナ禍で留学に行けなかった学生にワクワクする体験を!」との強い想いで企画されたプログラムです。本学海外協定校による本学のためだけの特別講義。今年度は、世界15カ国・地域、16大学/教育機関の教授陣の授業を聞くことができます。【予告編はこちら
 
世界中の大学と本学を繋いで実施するリレ―講義です。参加者は毎回、新たな国・先生とつながり、そこで得た新たな発見をもとに、自分達の知る「世界」を広げていくことができます。
 
海外協定校チャンネルの参加者は随時募集しています。詳細はUNIVERSAL PASSPORT(在学生用ポータルサイト)をご覧ください。