トピックス TOPICS

教育研究 2017.07.31

「専門演習」(刑事法)で、性犯罪の被害当事者を交えて、ゼミを実施

 7月28日(金)に、専門演習(法学部 大場史朗准教授担当)のゼミで、自らの性犯罪被害を公表し、『性犯罪被害にあうということ』(2008年)、『性犯罪被害とたたかうということ』(2010年)の著者である小林美佳さんにお越しいただき、ゼミを実施しました。この取組みは、2017年の刑法改正による性犯罪規定の改正について、被害当事者の方を交えてゼミを行うことで、性犯罪被害者のための刑事司法の在り方を深く考えることを目的としています。

110年ぶりの性犯罪規定の改正を考える

 小林さんに本学にお越しいただくのは、今回が2回目です。1回目は小林さんの実体験のお話でしたが、今回は110年ぶりに改正される刑法の性犯罪規定について、ご意見をお聴きしました。2回目ということもあり、今回は小林さんが前に立って、授業のように対面する形ではなく、ゼミ生と一緒の輪に加わり、時に笑いが起こったり、小林さんから私たちへの質問があったりと、とても近い距離でアットホームな雰囲気でのゼミとなりました。

性犯罪被害者のための刑事司法はどうあるべきか

 今回のゼミでは、机の上だけでは学べない多くのことを学びました。被害者の方の中で意見が半分に分かれていること、警察官の何気ない対応で気持ちが楽になったことなど、警察官志望の学生にとって、考えさせられることばかりでした。被害者の方の人権を守るためには、捜査や刑事裁判の手続はどうあるべきなのか。今回のゼミが準備不足だった点も含め、ゼミ生には多くの「宿題」ができました。

ゼミを終えて

 本ゼミでは、これから性犯罪についてさらに学んでいきますが、その時には被害者の方の気持ちを自分のことのように考えるという姿勢で学んでいきたいと思います。「他人の痛みを自分の痛みにすること」は、簡単なようで、とても難しいことです。他人の痛みを「理解する」ためには、今の自分に何が必要なのか。わたしたちはどれくらいの人間性をそなえているのか。今回のゼミで勉強したことはこのことだったように思います。

このページを他の人と共有する