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教育研究 2016.04.18

国際学部 基礎演習 企画第1弾 元外務省/元UNHCR 田瀬和夫氏による講演

 2016年4月14日、今年度から新設された、国際学部の基礎演習の国際的なキャリアについて学ぶ講演会の第1回目が本学花岡キャンパスA号館201教室で催されました。国際学部の菅原絵美准教授による事前学修の後、学部長である田畑理一教授による挨拶が行われ、国際学部に所属する学生全員が出席し、講師に田瀬和夫氏をお招きして国際機関の役割、現場での仕事や具体的な活動そのものに加え、その心の面、気持ちの面についても熱い講演をしていただきました。田瀬氏は、元外務相国連日本政府代表部一等書記官で、元国際連合人道問題調整部人間の安全保障ユニット課長など、人道、人権活動に関わる公職を歴任され、現在はデロイト・トーマツ・コンサルティング グローバル・マネジメントインスティテュート執行役員をされています。田瀬氏は、かつて国連難民高等弁務官を10年にわたりつとめた日本を代表する国際人の緒方貞子氏の補佐官としても活躍され、その豊富な国際社会での経験を元に求められる国際的人材とは何かについて様々な角度から語っていただき多くを学ぶことができました。

7つのメッセージ

 7つの質問と7つのメッセージで根本的な世界の構造と力関係、物事のとらえ方など様々なことの本質部分を見抜くためのエッセンスが示され、これからより広い世界に出て行くために必要な視野の広さやこれまでには気がつかなかった視点について学ぶことができました。「ギャンブルで絶対に勝つ方法」とは何かという質問からはじまり、国際社会の仕組みを読み解きながら、“グローバル時代に求められる「人材」”について、“「できる」力=前向き”“「感じる」力=共感”“「伝える」力=仲間を創る”という3つの要素が提示されました。「“求められる人材になれる“人材になろう」として「メタ人材」=「超人材」」というこれからの求められる“人材”像が示され、自らの「使命」を持つことが大切であるという強いメッセージをいただきました。

学生も多数の質問

 熱心な講演に対して、学生も多くの質問を投げかけました。現在の国連の抱える諸問題について、国連職員になるためにはどうすればよいかなどの質問のほかにも、海外からの学生からは実際に起こっている国際紛争、地域紛争についての田瀬氏自身の見解を求めたり、講演内で紹介された現場での活動以外に田瀬氏が経験された危険な体験について、もっと知りたいという要望もあげられました。その中で、田瀬氏は人権、人道活動の実際の現場で直面した人の命のやりとりに関わる自らの経験の中でも大変つらい思いをしたできごとの一つを紹介してくださいました。学生たちは自身では経験できないことではありながらも、その大変さ、責任の重さをわずかながらも共有させてもらうことができました。
 最後に、インドネシアからの学生から「今の若者に期待することはありますか」という質問に対し、田瀬氏は「大いに期待している」と力強く若い世代の今後の活躍を望む言葉を投げかけられました。そして、もっとコミュニケーションをとる努力と工夫することが重要であるとして、特に“Inter-generation” 世代間でのコミュニケーションが足りないことについて懸念されており、様々な世代間でのお互いの考え方や価値観の共有や、同じ社会で生きていく「共生」のあり方の重要性を強調されました。

 予定時間を大幅に超える、白熱した講演と、学生からの質疑で、第一回目の基礎演習は幕を閉じました。

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