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2015年11月19日(木)、共通教育科目「現代社会とメディア」で産経新聞大阪本社の文化部長で、産経WESTの編集長でもある藤浦淳氏さんを迎え、「ネット時代と災害の時代に」と題した特別講義を、花岡キャンパスA号館101号教室で実施しました。
藤浦氏は、紙の新聞とWEB上で見せる速報という新聞社が直面する2つの課題を担う最前線に立ち、これらを相反するものではなく、車の両輪のように互いに支え合う存在として機能させようと取り組んでおられます。紙の新聞では部数、WEBではPV(ページ・ビュー)という数値が指標として大きな意味を持つ業界にあって、産経WESTが成功事例として評価されるまでの歩みとともに、そこで闘う現実の記者活動を分かりやすく話してくださいました。
一方、「災害報道」について、1995年の「阪神・淡路大震災」以前、関西に大地震が起きるという認識を誰一人持たなかったこと、2011年の「東日本大震災」では、大津波で社屋と新聞発行機能を一瞬にして失った岩手県の地域紙「石巻日日新聞」が、手書きの壁新聞を号外として張り出し、報道の使命を果たそうとしたことを紹介し、報道が果たした役割、果たせなかった役割について解説されました。
最後に、人が伝える報道の理念と原点に関して、「方丈記」(鴨長明)を例にとり、聴講する学生に対して「古典に学べ」と励ましの言葉を贈られました。