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教育研究 2015.11.10

花岡キャンパスで「いきいき八尾環境フェスティバル2015」を開催

 11月8日(日)、本学花岡キャンパスで「いきいき環境フェスティバル2015」第2部が開催されました。このイベントは、地域の皆様とともに環境について考える場をもち、環境の取り組みを広く啓発することを目指し、「環境アニメイティッドやお」の主催で2005年から毎年開催しています(共催:本学・八尾市・事業者・市民)。
 11回目を迎え、2部構成での開催となった今回、花岡キャンパスでは『里山資本主義』の著者である藻谷浩介氏の『里山資本主義と高安地域』をテーマとした講演会、100年後の子供たちへ自然文化遺産を継承しようとした「ドビ流し(池干し)」や河内木綿の藍染め体験、地産地消の食づくりコーナー等、環境意識を啓発するためのイベントなどが開催されました。

ドビ流し

 ふれあい池で行う“ドビ流し”の目的は、ニッポンバラタナゴを含む生物多様性を調査することと、それらを保全するために池の清掃をすることです。今年は、春の時点で外来種のアメリカザリガニが大量に繁殖していたので、一回目の地引き網では網目を粗くしてザリガニのみを採集し、2回目に細かい目の地引き網で小魚を捕るように計画しました。午前10時30分に一回目の網を引いたのですが、予想に反して、アメリカザリガニがほとんど採集されませんでした。11時に2回目の網を引くとフナを含む小魚が大量に採集され、ニッポンバラタナゴも予想以上(約6万尾)に繁殖していること、また、イシガイの稚貝の繁殖も目立ちました。清風学園の中高生や大谷高校の女子高校生も胴長を履き、大小のドブガイを約1000個体採集し、さらには小型のアメリカザリガニ779尾を防除することができました。今年度の“ドビ流し”は、池の底にたまった有機物を含む汚泥を流し、その直後に山から引いた水を給水し、採集したすべての魚介類を再放流しました。“ドビ流し”による生物の減少を最小限におさえ、来年の繁殖につながるように配慮しています。

講演会

 講演会は、『里山資本主義』の著者である藻谷浩介さんにご登壇頂きました。氏は平成合併前3,200市町村のすべてを訪問し、地域特性を多面的に把握されています。
 藤本和貴夫学長と田中誠太八尾市長による挨拶の後、スタートした藻谷氏の講演では、まず、日本の貿易収支データを基にして、見事に高安地域の地域経済の話に展開し、里山資本主義の安心の原理を紹介されました。データから見えるポイントは、日本の赤字は中東からのエネルギーであり、これからの日本経済の赤字の一部を補填する資源として、里山の水と食料と燃料を里山の資源としてうまく利用することで、安心のできる地域経済を考えようという点です。高安には、地場産業として花卉栽培や造園業があり、八尾市には日本でも有数の中小企業があります。さらにその背景に阪神地域という大消費地域が控えているという、非常に特異な地域であることを藻谷氏の講演から再確認させられました。河内ワインや河内木綿など地産地消の6次産業化は、高安地域の地域づくりに最も適した地場産業になる可能性があることで締めくくられました。

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