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教育研究 2015.10.20

篝火(かがりび)の下で、秋の夜の幽玄な「高安薪能」を390名が堪能

 2015年10月10日(土)、本学花岡キャンパスで行われた連続講座「在原業平と高安」終了後、夕方5時より、本学からほど近い玉祖(たまのおや)神社(八尾市神立)境内において、「高安薪能」が開催され、伊勢物語に因んだ仕舞(謡曲)と能が奉納されました。篝火(かがりび)のあかりをともなう幽玄な演能を、390名にのぼる観客が心ゆくまで楽しんでいました。

薪に火を入れる、岩村等 本学副学長(左)、田中誠太 八尾市長(右)

 開催にあたり、田中誠太 八尾市長、岩村等 本学副学長が薪に火を入れ、推進協議会の橋本久 会長代理に続いて、ご挨拶をされました。

 この神社がある高安地域は、古くより難波・河内と大和を結ぶ要衝(ようしょう)として人や物が行き来し、独自の文化が生まれ、能楽ワキ方・大鼓(おおつづみ)方の「高安流」発祥の地であるとともに、能楽曲「井筒」「弱法師(よろぼし)」の舞台ともなっています。

取組が「文化庁平成26年度地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ」プロジェクトに採択

 高安地区の花岡山に位置している本学は、「高安能未来継承事業推進協議会」メンバーの一員として、伝統文化「高安能」の伝承と普及の促進を地域連携事業の一環に位置付け、毎年協賛・協力しています。
 2013年に高安能にまつわる活動が「文化庁平成26年度地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ」プロジェクトに採択され、関係市民団体・八尾市と本学の共同参画のもと、連続講座「在原業平と高安」やワークショップの開催、能楽の上演、約300年ぶりとなる能楽曲「高安」の復曲・上演等に取組んでいます。

花岡キャンパスで、連続講座「在原業平と高安」の第4回目を開催

 当日は午後2時~4時、「高安薪能」の開催前に、本学花岡キャンパスのプレミアムホール「ガリオン」にて、連続講座「在原業平と高安」の第4回目が開催されました。開会にあたり地域総合研究所の深瀬澄所長が挨拶し、元法政大学文学部教授の天野紀代子先生より「伊勢物語と昔男」と題してご講演をいただきました。
 前半は、著名の由来や作者など多くの謎をもつ物語の編成にまつわる秘話が推理され、後半は、当地を舞台とする談を取り上げて、「昔男の物語は、在原の業平を置き去りにして増幅し成熟していき、普遍的な男女の物語を作り出すことに成功している」と結びました。
 天野先生のわかりやすく、物語への歯に衣着せぬ突っ込みに、ご清聴いただいた方々からは笑いが漏れ、お話に引き込まれていました。

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