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教育研究 2014.07.15

Class・Watching「グローバル化と企業の社会的責任論(CSR論)」~SUNSTAR(株)におけるCSR活動~

 「企業の社会的責任(CSR)」とは、企業が利益を追求するだけでなく、労働者・消費者、投資家等といったあらゆるステークホルダー(利害関係者)からの要求に対して適切な意思決定をすることで、組織活動が社会へ与える影響に責任をもつことをいいます。
 本学では法学部の専門科目として、「グローバル化と企業の社会的責任論(CSR論)」を開講し、企業がCSRに取組む理由について理論と実践から学んでいます。
 授業は、(1)企業の社会的責任(CSR)とは何か、(2)企業経営のグローバル化と現地化:オオサカ(大阪や京都など関西地域)を拠点に考える、(3)経済政策化または経営戦略化するCSR、(4)CSRに取り組む企業の講演という4つのテーマから成り立っています。(4)では、関西に本社や拠点を持つ企業が実際にどのようにCSRに取り組んでいるか、環境、人権・労働、サプライチェーンの取組みなどテーマ別に、学生が担当者から直接話を聞く機会が設けられています。
 今回、(4)の取組みとしてオーラルケア分野・セーフティ&テクノロジー分野で世界をリードする「SUNSTAR(株)」の丸山兼作さんをお招きして行われた講演の様子をご紹介します。

社名の由来~「唯一無二」の存在となるために~

 オーラルケア(口腔の手入れ)の一種である歯磨きは、朝(SUN)と晩(STAR)に行います。「SUNSTAR」という社名には、「朝晩、歯を磨こう」という衛生上の願いと、太陽や星のようにかけがいのない存在になりたいとの思いが込められています。
 また、グローバルな活動として、スイス・ヴォ―州のエトワにグローバル経営の統括本部を置き、欧州を中心に世界4極体制(欧州、北米、アジア、日本)を整え、16か国を拠点にして、90か国に製品・サービスを提供しています。

本業を通じたCSRの視点からの事業活動~一生自分の歯で過ごすための「8020運動」~

 「8020運動」とは、1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
 SUNSTARは、CSRの視点から、歯周病を予防する「G・U・M」シリーズを販売し、「歯周病=G・U・M」という信頼を得ています。また、歯科医師会・歯科衛生士会と連携して、ブラッシング指導などの口腔衛生普及活動や学術発表活動も行われています。さらに、社会貢献活動としては、歯科診療活動やWHO口腔保険活動への支援活動などを行っています。

企業に求められる人権尊重の視点~人にやさしく~

 CSRが示す社会に与える影響への責任の基本的な要素に「人に対する配慮」、すなわち「人権を尊重する」という考えがあります。
 SUNSTARでは、人権尊重を重視し、あらゆる差別を「しない」「させない」「許さない」企業体質の確立を目指し、「社内人権啓発研修」の実施や、「社内人権啓発推進委員会」の組織化など、人権尊重を具体化する取組みが行われています。
 また、企業のグローバル展開に合わせて国際的な人権基準の理解の普及も同時に行われています。
 学生達は、この講演を通じて、CSR活動の企業経営における重要性、グローバルに活躍する企業における実際の取り組み状況を学びました。

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