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教育研究 2013.06.25

Class Watching-グローバル化と企業の社会的責任(CSR)論-

 今回のClass・Watchingでは、「グローバル化と企業の社会的責任(CSR)論」を取材しました。
 「企業の社会的責任(CSR)論」とは、企業が利益を追求するだけでなく、労働者・消費者、投資家等といったあらゆるステークホルダー(利害関係者)からの要求に対して適切な意思決定をすることで、組織活動が社会へ与える影響に責任をもつことをいいます。
 今回は、富士ゼロックス(株)のCSR部企画グループ長の野村浩一氏をお招きして、富士ゼロックスが考える「「CSR経営」とは何か」、「どのような取組みを行っているのか」について講演会が行われました。
 講演会では、富士ゼロックスがHP上で公開している「サステナビリティレポート」も紹介されました。「サステナビリティ」とは、「持続可能性」を意味し、富士ゼロックスの「サステナビリティポート」では、富士ゼロックスが本質的な企業の社会的責任(CSR)に挑戦する様子が紹介されています。

経済のグローバル化と富士ゼロックスのCSR活動

 「サステナビリティレポート」によると、富士ゼロックスでは、売上の43%及び従業員の48%が日本以外で占められており、経済活動もグローバルに行われていることが分かります(2011年度現在)。
 その中で、商品の原材料調達から商品の3R(リデュース・リユース・リサイクル)・廃棄までにいたる全過程(バリューチェーン)において、ステークホルダーに利益となる活動を行っています。このような活動を紹介する「サステナビリティレポート」を作成・公開しているか否か、そこで開示されている情報は、「就職活動を行うに際しての企業選びのポイントとなる」ということでした。

野村さんが語る『CSR』の魅力

 野村さんによるとCSR部とは、「経営の中にいながら、外部の視点で会社が新たに改善すべき提案を行なっていく部署」だそうです。世の中やお客様から企業に対するニーズが目まぐるしく変わる中、これらの変化をいち早く捉え、調達、開発/生産、営業など各部門とその対策を検討、実行して行くのが主な仕事です。時には合意に至らない難しい課題もありますが、根気よく各部門と議論し、最終的に会社として実行すべきか否かを経営に諮り、CSR経営を推進しています。

ハードな仕事、しかしやりがいは大きい

 そのような仕事は心身ともにハードなものであり、お話を伺ったときも野村さんの口から真っ先に出た言葉は「とても忙しい部署」ということでした。しかし、その顔は晴れやかであり「やりがいのある活動であり仕事なんだ!!」ということが伝わってきました。
 また、大学時代に行っていた中国旅行が今の仕事に生きていることなど、「大学生から社会人になると、自分達の知らない世界が向こうからやってくる」といった話もしていただきました。
 今回の取材では、「CSR」というなかなか馴染みの少ない科目の魅力や、「富士ゼロックス」という企業のCSRに対する取組みの素晴らしさを知ることができた、とても有意義なものでした。取材する人間としては、この講義を学生時代に受けたかったと思うばかりです。

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