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教育研究 2013.05.30

Class Watching~公務員のための行政法~

 今回のClass Watchingは、「公務員のための行政法」です。本講義は、本年度から開講した新規科目であり、文字通り『公務員を志望する学生向けに行われる「行政法」の講義』です。その内容は、従来の行政法とは一線を画すものであり、大変興味深いものでした。実際の授業の内容を少しだけ、紹介したいと思います。

自治体が抱える課題の一つ『庁舎管理の適正化』

 市役所などを訪れると、「各部署の案内板が分かりづらい」「張り紙や掲示板等が多くて見苦しい」と言ったクレームが市民から寄せられることもあります。 
 これらのクレームに対して、各自治体は「地方自治法」及び「庁舎管理規則」に基づいて、『公共・公用目的以外の張り紙等の禁止』や『新たな掲示板等の新設』などを行っています。また、庁舎管理の財源確保のため、『有料広告の公募』や『自動販売機設置における入札方式の導入』などに取組んでいます(この結果、自販機設置による収入が56倍に跳ね上がったとのこと!!)。このような法律や規則に基づいた取組みにより、市民の税金以外の財源を確保し、市民が利用しやすい環境の整備に取り組んでいます。

公務員出身の教員による、公務員志望者のための授業

 本講義を担当される藤島光雄教授は、地方自治体職員として働いた後、大学院で学位を取得されています。先生は、ご自身が経験された実例を挙げながら講義を行っていました。このような講義は、これから公務員を目指す学生にとっても、自分達の将来が具体的にイメージすることができる有意義な内容でした。

現場感覚を身に付けてもらうためのPBL学習

 藤島教授は、講義において「課題解決型学習」を取り入れています。講義の流れは、市自体で直面する具体的問題を提示し、その問題を解決するために必要な行政法上の知識を解説していくというものです。また、適宜、学生にレポートを課し、学生に解決方法を考えさせるということも行っています。学生は、現場で必要な法的知識を身に付けることだけでなく、その知識の使い方をも学習することになります。
 公務員志望者だけでなく、法律を「仕事の道具」にしようと考えている学生にもぜひ受けて欲しい内容でした。

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