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大阪経済法科大学学長ブログ

卒業式式辞
[2016年03月18日(金)]
2016.3.18

卒 業 式 式 辞

 大阪経済法科大学の第42回卒業式に当たり、卒業される皆さんに、本日ここに列席するすべての教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。卒業おめでとうございます。
 また、ご来賓の皆様には、本学学生の社会への新しい門出を祝う式典にご出席いただき、まことに有難うございます。
 さらに、卒業生の皆さんを今日まで育て、その勉学を支えてこられたご家族はじめ関係者の皆様に、心からお慶びを申し上げます。

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 本日、大阪経済法科大学を巣立つ卒業生は、経済学部232名、法学部211名、総計443名の皆さんです。この中には、本学での勉学を終えて学士課程を終了した中国、韓国、ベトナムからの多数の留学生の皆さんも含まれています。異なる言葉や習慣や環境の下で勉学に励み、卒業される留学生の皆さんの健闘をたたえたいと思います。
 さて、卒業生の皆さん。今、卒業するに当たって、大阪経済法科大学で過ごした学生生活は思いで深いものをとなっているでしょうか。この同じ体育館で入学式に参加した時の自分と、現在のここに座っている自分を比べてみて、大学生としての教養と専門を身に着け、社会人としても成長した、やはり4年前とは大きく変わった、と皆さんは考えているのではないでしょうか。              
 この卒業式は、皆さんが、「経済学の学士」あるいは、「法学の学士」という学位を授与されて社会に巣立ったことを、ご来賓の皆様をはじめ、教職員や関係者一同が集まってお祝いする場であります。これから皆さんは、大阪経済法科大学の卒業生として誇りを持ち、さまざまな分野で活躍されることを期待しています。

 ところで、この4年という期間は、人間や社会にとって相当重要な変化を生みだすことのできる期間です。たとえば、多くの皆さんが入学された2012年4月は、「東日本大震災」からほぼ1年が過ぎたとはいえ、被災地の先行きはまだよく見えない時期でありました。
 つい先日、「東日本大震災」から5年目をむかえた3月11日には、さまざまな追悼の行事が行われ、新しい鉄道の駅や駅周辺に町が姿を現していました。しかしそれと共に、被災地の復興が進んでいる地域と、草が生えるだけの野原が広がり、復興が進んでいない地域があることが、かなり明確になっています。原発事故の被災地区の将来が見えないことは別としても、復興が目に見える形で進んでいる地域の特徴は、できるだけ早く地元の人たちの意思が反映される組織をたちあげ、その意思を政策に具体的に反映させるように努力した地域だといいます。

 この時期のことをもう一つ挙げれば、2012年12月に始まった第2次安倍内閣が大々的に掲げたのが、「アベノミクス」でありました。ご存じのように、停滞した日本経済を回復させるために"3本の矢"を放つというものです。1本目の矢は「大胆な金融政策」、デフレ脱却を目指して日銀は「無制限の量的緩和」政策をとりました。第2の矢は「機動的な財政政策」で大規模な政府の財政出動が行われ、そして第3の矢が「民間投資を喚起する成長戦略」でありますが、この点では、いまだに混沌とした状態であり、格差拡大の批判が大きくなっています。

 このように、皆さんが学生生活を過ごした4年間という期間は、重要な社会政策の結果を現実に出すことが求められるのにほぼ十分な時間であると社会では考えられています。皆さんは、就職試験を別にすれば、政府や自治体の政策の影響が直接身にふりかかると思われることはそれほどなかったかも知れません。
 しかし、これから皆さんが活動することになる日本社会や国際社会の様々な組織や企業には、政府や自治体の政策や世論の影響が直接及ぶことになります。どうか社会の動向に興味をもち、情報を集め、それに対する適切な判断力を養ってください。

 そのための準備を、皆さんは学生時代にやってきているはずです。大阪経済法科大学は、皆さんが入学した、2012年に、八尾駅前キャンパス(オーバル)を開設しました。そして、市の中心部に拠点となる新しいキャンパスを開設したことをきっかけに、大阪経済法科大学の教育にこれまでにないさまざまな新しい試みを行ってきました。
 この2012年には、本学は八尾市と包括連携協定を結び、また八尾市議会とも地域連携の覚書きをかわすことで、地域社会とこれまで以上に密接な関係をもつようになりました。またそれと並んで、地域社会やグローバルな世界で活躍する地域の諸団体や企業との連携も進めてきました。
 2014年には「大阪府中小企業家同友会」とのあいだで「包括連携に関する協定」を結びました。地域社会の発展につながる教育研究活動や中小企業の健全な成長につながる事業活動に共同で当たっています。毎年開催されている経済学部と法学部の「学生研究発表大会」にも企業のかたがたに参加いただいており、本学にとっては新しい地平が開かれつつあるように感じております。

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 大阪経済法科大学は、地域における活動とともに、国際的な活動でもさまざまな貢献を行い、日本と世界に向かって発信を続けています。現在、本学の海外の提携校は、アメリカ、イギリス、カナダ、ロシア、中国、韓国、インド、マレーシア、カンボジアなど、その数は22カ国・地域、57大学・研究機関となりました。
 本日卒業される皆さんの中にも、多くの海外体験者がおられます。本学は、卒業される皆さんと共に、大学として、グローバル化する世界の流れのなかで先駆的活動をしてきたものと自負しております。
 私たちは、本学の設立の理念である「国際平和への貢献」を今後とも果たすために、ほぼ2週間後の、2016年4月1日に、新たに、経済学部、法学部に続く3番目の学部として国際学部を発足させます。大阪経済法科大学はさらに前進することをお約束します。
 本学は、「一人多資格」を目標にかかげてきました。多くの学生の皆さんがそれに向かってかって様々な努力を重ねてきました。そこで、本年度の学生の皆さんの成果について、報告させていただきます。
 2015年度の各種資格・検定試験等の合格者は、昨日現在で1,074名です。1昨年、昨年と、3年続いて1000名を超える合格者を出すことができました。
 その中で、難関試験の合格者としては、昨年に引きに続き公認会計士試験に現役の4年生1名が最終合格しました。また、公認会計士短答式試験も2年生の1名が合格し、今年8月の論文式試験を経て最終合格を目指しています。また税理士試験についても3名の科目合格者、応用情報技術者試験でも1名の合格者を出しました。
 公務員採用試験については、本年度の卒業生で43名が合格しました。近年では最高の数であります。
 その内、国家公務員は、国税専門官など12名、行政職の地方公務員が3名、警察官は大阪府警、奈良県警、兵庫県警など23名となり、消防官が5名であります。

 他方、経済系の大学院への進学者については、一橋大学、大阪大学、神戸大学の各大学院に延べ6名、立命館大学大学院に1名が合格し、神戸大学大学院法学研究科にも1名が合格しました。
法科大学院については、既修者として、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の各法科大学院にそれぞれ合格、未修者としても関西大学と同志社大学に合格しております。
私たちは「資格に強い大学」という社会からの評価を、さらに揺るぎのないものとするべく、努力していく決意であります。
 皆さんの卒業後は、皆さんも会員となっている同窓生の組織として校友会があります。本日も校友会会長とご父母の組織である教育後援会会長をご来賓として壇上にお迎えしていますが、大阪経済法科大学が社会に送りだした本学の卒業生は、今年卒業する皆さんを含めて4万3000名近くになります。すでに多くの卒業生が社会の中堅、さらには社会の指導層の一員として国内、あるいは海外で大いに活躍しておられます。校友会の地方支部では、教育後援会と協力して学生の皆さんの就職支援などの活動をしていただいています。
 本学は、今後も校友会・教育後援会と協力して、さまざまな機会に在校生と卒業生を結びつける努力をいたします。それと同時に、私たちは、皆さんが誇ることができる、大阪経済法科大学をさらに発展させていく決意です。
 最後に、卒業生の皆さんが、今後とも健康で充実した社会生活を送られることを祈念して、私の式辞といたします。
 
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  • 学長 藤本和貴夫 文学博士(大阪大学) 大阪大学名誉教授
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