大阪経済法科大学

ホーム > 大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター(CAPP)ブログ > 研究会の現在(いま)第1回-①

大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター(CAPP)ブログ

研究会の現在(いま)第1回-①
[2010年03月21日(日)]

~ディアスポラ研究会 早尾貴紀・CAPP客員研究員に聞く その①~

ブログ企画「研究会の現在(いま)」。第1回は、ディアスポラ研究会を代表して、早尾貴紀・CAPP客員研究員にお話をうかがいました。(聞き手...CAPP・WEB広報スタッフ)

image001.jpg
早尾貴紀さん(CAPP客員研究員)

WEB広報 この「研究会の現在(いま)」という企画は、CAPPの研究会の中心メンバーの方に順番に来ていただいて、研究会の現状や今後の展開といった、ライブな情報をお聞きしていこうというものです。とはいえ、今回は第一巡目、ということもありますので、まずは、「ディアスポラ研究会」(以下、ディアスポラ研)そのものを紹介するという意味で、研究会の設立経緯やコンセプトに中心に、うかがえたらと思います。

1.ディアスポラ研設立のきっかけ

早尾 研究会立ち上げの、直接のきっかけというのは......2003年秋の「市民アカデミア」(CAPP主催の公開市民講座)で、ディアスポラについての連続講座をやったんですね。ディアスポラ・コースのコーディネーターが、客員研究員の、洪貴義さんで、僕と浜邦彦さんもそこに講師として呼ばれました。最初にディアスポラ研のコアとなるメンバーが集まったのは、このときだったと思います。これは、一回きりの講座だったのですが、わりと人が集まりまして、議論も面白かった。せっかくだから、CAPPの研究会にできないか、という話になりました。それで、翌年の2004年には、正式にCAPPの研究会になっていたと思います。

WEB広報 CAPPの設立が2003年ですから、記念すべき、第一回の「市民アカデミア」ですね。


早尾
 そうなりますね。さらにルーツをさかのぼりますと、2003年の前半に、僕と赤尾光春さんで、「ディアスポラ学メーリングリスト」というのをつくっていました(これは現在も紆余曲折しながら続いています)。英語圏では、90年代くらいから、ディアスポラ(Diaspora)という言葉が、人文科学系を中心に、広く使われるようになっていて、日本でも当時、それが輸入されるかたちで、注目され始めていた。そんな雰囲気も後押しして、MLが発足したのですが、これも、ディアスポラ研の源流の一つになっています。

WEB広報 その当時から、やはり、「ディアスポラ」というものを、研究活動の軸の一つにしていきたい、という考えは、CAPP内にあったのでしょうか?

早尾 CAPPの設立記念シンポジウムは、「アジア太平洋の平和と人権──ディアスポラを中心にして」というテーマでした。ですから、視点としてはあったと思います。でも、当初は、どうしても、武者小路所長のアイディアや、幅広い人脈が頼り、というところがありました。そういうこともあって、一年目にさっそく、ディアスポラ研で科研費の申請をしたんです。これが幸いにも通りまして、2005年度から2007年度まで、ディアスポラ研究の"3年プロジェクト"が立ち上がりました。

WEB広報 CAPPの方針として、客員研究員の方や研究会に、積極的に科研費申請をしていただいていますが、やはり、研究活動において、そういった助成を受ける意味は大きいのでしょうか。

早尾 非常に大きいですね。科研費申請が採択されたことで、資料を蒐集したり、ゲスト・スピーカーをお呼びして、研究会で発表をしていただいて──これは月1回くらいのペースでやっていたときもありました──それをもとに議論をしたり、といった本格的な活動ができるようになりました。武者小路所長からも、「ディアスポラ」というのは、CAPPの活動の軸の一つであるから、どんどん積極的にやってほしい、と言っていただいて、2007年の2月には、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター主催で、大きなシンポジウム(「移住者の人権と多文化共生を目指して」)を行ないました。

WEB広報 あのシンポジウムは、あとで本にまとめられていますよね。

早尾 『ディアスポラと社会変容』(国際書院)ですね。あのときは、ドゥドゥ・ディエンさん(人種主義・差別主義等に関する国連特別報告者)や、スレシュ・シャルマさん(インド・社会開発研究所教授)らをお呼びして、基調講演をしていただきました。その他にも多くの方に発表していただいて、議論も白熱しました。ご関心のある方は、ぜひ手にとっていただきたいです。

image002.jpg

研究会の現在(いま)第1回-②につづく

 

プロフィール

「本学の東京麻布台セミナーハウスを活動拠点として、人権、平和、人間の安全保障、多文化共生を主要なテーマに多彩な研究活動を展開しています。
(写真:スタッフ愛用のメジャー、「まいなーくん」。こう見えてもCm/Inch 両用の優れもの)」
  • 検索
カレンダー
  • 学長ブログ
  • 国際部のブログ
  • ニュース