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市民アカデミア2009 連続講座III-第3回「NGOの第一世代に聞く」(12/11)
[2009年12月22日(火)]

 金敬黙・CAPP客員研究員がコーディネートする、市民アカデミア2009連続講座Ⅲ、「市民運動・NGO・フィールドとしてのアジア──誕生と発展の系譜」の第3回が行われました。この回は、「NGOの第一世代に聞く」と題し、JVC(日本国際ボランティアセンター)の特別顧問である、星野昌子さんをゲストに、対談形式で進められました。星野さんは、まだNGOという言葉が日本で定着していなかった時代から、国際協力の世界で活動をされてきた重鎮で、まさにNGOの「第一世代」。

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金敬黙コーディネーター(左)と星野昌子さん(右)

 この日の前半は、連続講座Ⅲを通してテーマとなっていた、「市民運動とNGOの違い」という問題意識を念頭に対談が進みました。事業組織としてのNGOのなかで、いわば「企業戦士化」している現在のNGOスタッフの姿は、本当に望ましいものなのか? という金コーディネーターの問いかけは、真剣そのもの。

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「NGOは今、危機を迎えている」と訴える、金コーディネーター

 また、それを受けて星野さんが語るJVC創設期の苦労話は、たんに面白いだけでなく、そこに、「NGO活動」というものの原点がみえてくるという意味で、大変興味深いものでした。「こういう団体を作りたい、などという理念は何もなかった」「上から助けてあげるのでなく、現地の人たちと対等な立場で、今もっとも彼らが必要としていることを、やりたかった」という星野さんの言葉は、「NGOと市民運動の違い」という問題とも、非常に共鳴するものを感じました。

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JVC創設期のエピソードを語る星野さん

 金コーディネーターは、組織的なNGOと、いわゆる「ベ平連」的な市民運動を、単純に対立させるのではなく、現在のNGOに、市民運動的な性質を回復させることが重要だと述べ、そのことにより、とかく惰性的になりがちなNGO活動を、刷新していくことができる、という点を強調していました。

 後半は、前半の議論も受けつつ、今後のNGOや国際協力という、未来志向の話題が中心になりました。とくに、後進育成の問題は、今のNGOにとって頭の痛い問題で、受講生からも多くの意見が。

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真剣に聞き入る受講生。次世代を担う、若手のNGOスタッフの方の姿も

「若い人にチャンスを与えていかなければならない。失敗したら上の責任、成功したら若手の功績、それでいいんです」という星野さんの言葉に、会場の若い方たちが、緊張と期待の入り混じった表情で聞き入っていたのが印象的でした。

 本年度の「市民アカデミア」は、この講座をもって、すべて無事終了となりました。講義が終わって外へ出てみると、雨。雨に始まり雨に終わった今年の「市民アカデミア」でしたが、会場の空気は、それを吹き飛ばすような熱気に満ちていました。講師の皆さま、受講生の皆さま、本当にお疲れさまでした。

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記念にディスプレイをパチリ!また来年お会いしましょう!


 

プロフィール

「本学の東京麻布台セミナーハウスを活動拠点として、人権、平和、人間の安全保障、多文化共生を主要なテーマに多彩な研究活動を展開しています。
(写真:スタッフ愛用のメジャー、「まいなーくん」。こう見えてもCm/Inch 両用の優れもの)」
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