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    授業内容詳細

 アジア経済特論
   Special Lecture on Asian Economies
授業科目区分
専門科目・応用経済学科目群・国際経済関連領域科目群
担当者 金 哲雄(教授)
テーマ アジア経済の課題と成長の可能性
キーワード 韓国,中国
開講年度
2017
開講時期
後期
配当年次
修士1・2
単位数
2
授業の目的及び概要 東アジアで最初に近代的工業化を実現した日本について、その内部的・対外的条件は何であったのかを考え、それと対比しながら韓国・北朝鮮・中国の現代経済が持つ課題と成長の可能性を、各国の言語で記載された資料等も参照しながら、検討する。韓国については「後進性の利益」が、北朝鮮については「自立経済」が、中国では「社会主義的市場経済」が、それぞれキーワードになる。その上で、それらの相互関係と将来の可能性について考察する。また、経済発展の著しい東南アジアについても学修させる。
学修の到達目標 本講義では日本との関わりに重点をおきながら、中国・南北朝鮮・中国東北地方などを中心としながら、東南アジアも含め、広く現代のアジア経済において生じている諸問題について考えることを課題とする。
(この科目の位置づけ、学位授与方針との関係等については、履修要項p.35-37「教育課程の編成・実施の方針」及びp.44-45「履修指導と履修モデル」を参照してください。)
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、次に該当する。
1. グローバル化・複雑化する経済現象の分析方法としての理論的、実証的及び歴史的アプローチを修得している。
2. 経済学に関する高度の専門知識を備え、現代社会が直面する経済的諸問題に対して解決の方策を提案する能力を修得している。

 また、この科目は、経済学専攻の応用経済学科目群のうち、国際経済関連領域科目群の科目である。
授業の方法  講義方式を基本とするが、受講生による発表やディスカッションも取り入れながら進める。
授業外の学修(予習・復習等) 授業計画で毎回取りあげられるテーマと内容を確認し事前に予習するとともに、授業後は復習し、知識・技能の定着に努めること。
教科書・参考書 教科書:使用しない。
参考書:
 滝沢秀樹著『韓国の経済発展と社会構造』(御茶の水書房、1992年)
 滝沢秀樹『繭と生糸の近代史』(教育社、1979年)
評価方法及び判定基準 授業時の発表や討論への参加(40%)、期末レポート(60%)。
判定基準は以下の通りである。
秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満


第1回 ガイダンス

「アジア」とは何処か、アジアの地域区分、歴史概念としてのアジア、地理概念としてのアジアについて学修する。

第2回 東アジア・東南アジア・南アジア

歴史地理学的に「東アジア」と「東北アジア」の位置を確定する。

第3回 東アジアと日本 -その歴史と現在-

漢字文化圏の辺境としての日本の歴史的位置について学修する。

第4回 日本経済近代化の歴史的条件

アジアの辺境で、ヨーロッパとは隔絶していた事実は、日本近代化の性格をどう規定したかについて学修する。

第5回 韓国工業化の歴史過程

日本の植民地支配の影響、「開発独裁」の評価、アメリカの影響について学修する。

第6回 韓国工業化(1)

韓国工業化について学修する。

第7回 韓国工業化(2)

引き続き、韓国工業化について学修する。

第8回 中国の社会主義的市場経済

計画経済時代の中国は、如何に変化したかについて学修する。

第9回 中国の経済成長(1)

中国の経済成長について学修する。

第10回 中国の経済成長(2)

引き続き、中国の経済成長について学修する。

第11回 北朝鮮経済の現状と成長可能性

「自立的民族経済」の理念と現実について学修する。

第12回 中国朝鮮族経済の現状と展望

近年の朝鮮族の人口移動の実態について説明する。

第13回 東南アジア経済

東南アジア経済の経済発展について学修する。

第14回 「東アジア共同体」の実現可能性

「大東亜共栄圏」から「東アジア共同体」への思想の系譜と断絶について考える。

第15回 総括

以上の全体について総括して討論する。