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    授業内容詳細

 マクロ経済学特論Ⅰ
   Special Lecture on Macroeconomics Ⅰ
授業科目区分
専門科目・経済理論科目群
担当者 G・バルダス(教授)
テーマ 成長理論とリアル・ビジネス・サイクル理論
キーワード 技術,人口成長率,現在価値,最適な消費,技術進歩,外生成長,内生成長,労働,世代重複,資本蓄積
開講年度
2017
開講時期
前期
配当年次
修士1・2
単位数
2
授業の目的及び概要 本講義では、成長理論、リアル・ビジネス・サイクル理論とニュー・ケインジアンの変動論を学修させる。長期に渡る実質所得の成長がなぜ起きるか、国家間の所得格差がなぜ生じるかを説明する、ソロー成長モデル、ラムゼーの最適成長モデル、ダイアモンドの世代重複モデルとR&D活動を考慮した成長モデルについて学修させる。また、景気循環を生じさせる要因や、政策的インプリケーションについても学修させる。さらに、日本経済の成長や最近の動向についても学修させる。
学修の到達目標 本講義は、経済学研究にとって重要な知識を提供することを目標とする。本講義では、長期における経済成長理論、短期における景気循環理論、そして非同時的価格調整理論について学修させた上で、学生自ら、日本経済の成長や動向を説明できる能力、そして将来の見通しを予測できる能力を修得させる。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
1. グローバル化・複雑化する経済現象の分析方法としての理論的、実証的及び歴史的アプローチを修得している。
2. 経済学に関する高度の専門知識を備え、現代社会が直面する経済的諸問題に対して解決の方策を提案する能力を修得している。
授業の方法  講義形式によってマクロ経済学の理論を解説するとともに、学生とディスカッションを行う。また、理論の理解を深めるために、演習問題を扱う。さらに、学修した理論に基づき、日本経済の動向についてディスカッションを行う。
授業外の学修(予習・復習等) 授業計画で毎回取りあげられるテーマと内容を確認し事前に予習するとともに、授業後は復習し、知識・技能の定着に努めること。
教科書・参考書 教科書:教科書を使用せず、毎回プリントを配付する。
参考書:デビッド・ローマー(2010)『上級マクロ経済学 第3版』日本評論社
評価方法及び判定基準 評価方法:授業時の演習問題(50%)、宿題の練習問題(50%)
判定基準:秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満


第1回 ガイダンスと日本経済の動向

科目の内容や評価基準についての説明した後に、日本経済の動向に関するデータを紹介する。

第2回 ソロー成長モデル(1)

定常状態、モデル・ダイナミクスと貯蓄率の変化の効果について説明する。

第3回 ソロー成長モデル(2)

黄金律、収束仮説と土地や資源を考慮したモデル分析について説明する。

第4回 ラムゼーの最適成長モデル(1)

家計と企業の最適化問題、定常状態と経済のダイナミクスの分析について説明する。

第5回 ラムゼーの最適成長モデル(2)

鞍点経路、定常状態、割引現在価値の変化と政府支出の分析について説明する。

第6回 ダイアモンドの世代重複モデル(1)

家計の最適化問題の解、経済のダイナミクスと定常状態の分析について説明する。

第7回 ダイアモンドの世代重複モデル(2)

ダイアモンド・モデルの非効率性と政府支出の分析について説明する。

第8回 新しい成長モデル(1)

R&D活動を考慮した成長モデル、知識の性質とLearning by doingモデルについて説明する。

第9回 新しい成長モデル(2)

国家間の所得格差の分析について説明する。

第10回 リアル・ビジネス・サイクル理論

労働供給の内生化、技術の不確実的なショックと政府支出の変化を考慮するモデルについて説明する。

第11回 ケインジアンの変動論

ケインズ経済学とマンデル=フレミング・モデルにおける政策の効果について説明する。

第12回 価格や賃金の不完全調整

価格や賃金の硬直性による総供給の分析について説明する。

第13回 ルーカスの不完全情報モデル

ルーカスによる、不完全情報の場合の価格と賃金の不完全調整に関するモデルについて説明する。

第14回 非同時的価格調整モデル

フィシャー・モデル、テイラー・モデルとニュー・ケインジアン・フィリップス曲線について説明する。

第15回 日本経済の動向

これまでに学修した理論モデルや日本経済のデータに基づき、日本経済の動向に関するディスカッションを行う。